世界的人気ゲーム実写化『ウォークラフト』とは?キャストが語る
世界的人気ゲームを実写化した話題作『ウォークラフト』(7月1日日本公開)について、トラヴィス・フィメル、ポーラ・パットン、ベン・フォスター、ロバート・カジンスキーが、8日(現地時間)にニューヨークのAOLで行われたイベントで語った。
そのストーリーは、長い間平和が続いていた「アゼロス」に、故郷「ドラエナー」を捨て新たな定住地を求めるグルダンやオーグリム(ロバート)らオークの戦士たちが異次元の入り口「ダークポータル」を開いて侵略を試みるが、軍神ローサー(トラヴィス)率いる人間たちは、魔力を持つガーディアンのメディヴ(ベン)や混血種ガローナ(ポーラ)の力を得て、オークとの対決に挑むというもの。映画『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズがメガホンを取った。
ジョーンズ監督についてロバートは、「世界的なコンピューターゲームの実写化は、映画の歴史上では水準の低いものばかりだったから、(実写化する上では)その落とし穴を把握している監督が良かった。さらに製作スタジオが望むやり方を理解し、その上、独自の手法で良い作品を作ることができる監督が必要だった。ダンカンは決してコンピューターゲームの実写化だけを念頭に置いておらず、すでにファンの多いこのゲームの実写化で稼ごうともしていなかった。彼はコンピューターゲームと映画の違いを理解し、愛しているため、彼が適任だった」と語った。
オーク対人間についてトラヴィスは「今作ではオークと人間、それぞれ両方とも善と悪が存在し、ヒーローもいる。さらに全てのキャラに欠点があって、典型的な善と悪には分けられていない。だから、観客もオークと人間のどちらにも加担したくなる」と答えた。
男たちの中で紅一点の輝きを放つ混血種ガローナ役のポーラは、「ガローナには、映画を通してさまざまな変化が訪れるわ。彼女は最初、オークの世界で最もパワフルな侵略者グルダンに捕らわれているけれど、今作の最後ではかなり変化したガローナが存在する。でもこの役を務めるのに、衣装、メイクアップ、周りの世界観に入り込める大道具が必要だった。なぜなら、ブルーのパジャマ(モーションキャプチャー用)の上に斑点(印)があっただけだったから」と苦労を明かした。一方、役柄でプレスオンネイルスをつけたベンは「今まで付けたことがなく、すぐに剥がれるため、ブルーのパジャマを着たオーク役の連中がうらやましかった」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)