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先の読めない『10 クローバーフィールド・レーン』支えたのは個性派の演技合戦!

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本作で新人とは思えない手腕を見せたダン・トラクテンバーグ監督とジョン・グッドマン
本作で新人とは思えない手腕を見せたダン・トラクテンバーグ監督とジョン・グッドマン - (C) 2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 先が読めない展開も見どころの話題作『10 クローバーフィールド・レーン』について、メガホンを取ったダン・トラクテンバーグ監督と若手俳優ジョン・ギャラガー・Jrが、2月10日(現地時間)ニューヨークで行われた取材で語った。

【写真】三人の息のつまるような攻防も見どころ

 同作は、J・J・エイブラムスが製作を手掛けた異色スリラー。ある日、交通事故に遭い、威圧的な男ハワード(ジョン・グッドマン)のシェルターで目をさましたヒロインのミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)。体力が回復するまで、別の男性エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)を交えた3人でシェルターに暮らすことを決めた彼女が、外出を禁じるハワードに対して懸念を感じていくさまをスリリングに描く。

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最初の台本合わせでウマがあった! ジョン・ギャラガー・Jr (C) 2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 『クローバーフィールド/HAKAISHA』を思わせるタイトルの本作についてエイブラムスは、両作品が「血縁関係」にあるとColliderに語っている。その発言について「エイブラムスはその言葉で観客に、今作は前作と同じトーンの作品じゃないのか? と予感させるような、ある種の警告を発したのさ」というトラクテンバーグ監督は詳細は明かさず「前作は、登場人物たちの持つカメラで撮影された映像という設定で、普段からホームビデオを撮影するような人たちが共感できるユニークな手法が用いられていた。今作も前作とは異なった、新しくてユニーク(個性的)な手法を使っているんだ」と2作品の関係性に言及した。

 また俳優陣については「グッドマンの参加は最も幸運なことだった。ハワードのシーンは脚本上でも緊張感が溢れていたけど、威圧感があって、奇妙で風変わり、さらにむらのある彼の性格をジョンは慎重に表現してくれたよ。観客も驚かされると思う」と太鼓判。ヒロイン役のメアリーについても「冒頭では一言も言葉を発しないミシェルを繊細に演じ、観客に彼女が何を感じているのかを的確に伝えている。それに身体的な面でも、僕の要求するアクションに応えてくれた」と感謝した。

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 一方、そんな二人と共演したギャラガー・Jrは「ジョンとメアリーは僕より前にキャスティングされていて、僕はオーディション用のテープを送っただけ。メアリーとは、セットに入るまで会わなかったんだ」と証言。事前のリハーサルがなかったにもかかわらず「現場で脚本を読み合わせた時点で息が合って、撮影もうまくいくだろうって感じたよ。異なった性格のキャラクターを、この個性的な3人の俳優が演じるならば、きっと楽しめると思った」と撮影を振り返った。(取材・文・細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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