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アカデミー賞ノミネート作『ブルックリン』少女の成長物語に重なる想い

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 本年度アカデミー賞で、作品賞含む主要3部門にノミネートされた映画『ブルックリン』から、主演のシアーシャ・ローナンが新たな代表作となった本作に対する想いを語る映像が公開された。

 アイルランドの片田舎から大都会のニューヨークにやって来たヒロインのエイリシュ(シアーシャ)が、戸惑いながらも自らの宿命と愛に身を任せる姿に迫る本作。2つの国と2人の男性の間で引き裂かれていくヒロインの成長物語が胸に響く。アカデミー賞では作品賞・主演女優賞・脚色賞にノミネートされるなど、批評家からの評価も高い。

 なんといっても本作では、シアーシャの自然体の演技が光っている。鑑賞後も彼女の表情が脳裏に焼き付いて離れない。それには、シアーシャが「私は(エイリシュと)まったく同じ経験をしてきた。今でもそうだから彼女の気持ちがよく理解できる」と語るように、故郷からロンドンへ単身で移り住んだ自らの経験が糧になっているのがわかる。

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 また、物語の設定からしても、アイルランド人の両親を持ち、ニューヨークで生まれ、ダブリン郊外で育ったシアーシャ以上にエイリシュ役に適した女優はいないのではないかと思わせるほどだ。彼女を抜てきしたジョン・クローリー監督も「役者と役が交わることが、運がよければ生涯に1度だけそんなチャンスに出会えることがある。この作品はシアーシャにとってまさにその瞬間だった」と大絶賛している。(編集部・石神恵美子)

映画『ブルックリン』は7月1日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開

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