初代ウルトラヒロイン・フジ隊員、科学特捜隊の4人は珍獣？
シリーズ放送開始50年を迎える「ウルトラマン」にフジ・アキコ隊員役で出演していた女優・桜井浩子が30日、都内で行われた取材会で、当時の思い出を明かした。
1966年7月17日の「ウルトラマン」本放送開始を前に、同年7月10日には、杉並公会堂で公開録画中継された「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」（収録は7月9日）という番組PRイベントが放送されており、この放送から数えてシリーズ放送開始50年を迎える「ウルトラマン」。スカパー!ではシリーズ放送開始50年を記念して、1966年7月10日にお茶の間のテレビに初登場した「ウルトラマン」から2015年に放送された「ウルトラマンX」までのシリーズ全20作品の第一話を「昭和編」「平成編」の2日間に分けての一挙放送が決定した。
また、今年の7月10日には同じく杉並公会堂で「50周年記念スペシャルイベント」が行われることが決定し、スカパー!が生中継をする。桜井のほか、黒部進、二瓶正也らメインキャストも登壇する同イベントについて「今はキャップ（小林昭二さん）はいないけど、杉並公会堂で3人でやれるのが本当にうれしいなと思います。最後の勇姿かもしれないので、ぜひ観に来ていただければうれしいです」と笑いながら呼びかけた桜井。
この日はベムラー、ガンQ、EXレッドキング、メフィラス星人ら怪獣4体も登場し、「この中で恋人にしたい怪獣は？」との質問も飛び出したが、それには「科学特捜隊にはわたし以外に4体の珍獣がいますから。それで結構です」と返し、会場を沸かせた桜井。
また、50年にもわたりファンに愛されてきたことについて「皆さんに支持されなければ続かなかった」と切り出した桜井は、「例えば外国でファンの集いとかサイン会なんかに行くと、ビックリするくらいフジ・アキコのことを知っているのね。15年くらい前に米サンディエゴのコミコンに呼ばれたときなんかは、最後の日にブースをたたもうとした際、向こうからドーッと人が押し寄せてきたことがあって。それはディーラーたちで、今までデスクで仕事をしていたんだけど最後だけでもフジ隊員に会いたいと来てくれたんですよ。この年になってもビューティフルとか言ってもらってうれしかったですね」とその影響力をかみしめている様子だった。（取材・文：壬生智裕）
「ウルトラマンシリーズ放送開始50年 TV版20作品第一話一挙放送」は7月8日深夜0時30分から、9日午後0時からBSスカパー!にて一挙放送