『ニモ』続編、『インデペンデンス・デイ』続編を撃破!
全米ボックスオフィス考
先週末(6月24日~6月26日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、映画『ファインディング・ニモ』の13年ぶりの続編『ファインディング・ドリー』が興行収入7,295万9,954ドル(約80億2,559万4,940円)で2週連続となる首位を獲得した。人気SF大作の20年ぶりの続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が初登場となったが、興収は4,103万9,944ドル(約45億1,439万3,840円)で2週目の『ファインディング・ドリー』に全く歯が立たなかった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
前回、アニメーション映画史上ナンバーワンのオープニング興収を記録した『ファインディング・ドリー』。2週目の週末興収も、アニメーション映画で歴代1位の好成績となった。累計興収は早くも2億8,627万7,856ドル(約314億9,056万4,160円)に達している。
初登場2位となった『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は、前作のオープニング興収(5,022万8,264ドル・約55億2,510万9,040円)ほど稼ぐことができず。1億6,500万ドル(約181億5,000万円)という製作費がかかっているだけに、苦しい状況だ。
そのほか、マシュー・マコノヒー主演のアクションドラマ『ザ・フリー・ステート・オブ・ジョーンズ(原題) / The Free State of Jones』が興収757万2,206ドル(約8億3,294万2,660円)で6位、『ドライヴ』で知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作『ザ・ネオン・デーモン(原題) / The Neon Demon』が興収58万9,014ドル(約6,479万1,540円)で15位と初登場組は軒並み苦戦。
そんな中で好調だったのが、ブレイク・ライヴリーが人食いサメに狙われるヒロインにふんしたパニックサスペンス『ロスト・バケーション』。興収1,680万868ドル(約18億4,809万5,480円)を稼ぎ出して4位にランクインし、公開週だけで製作費のほとんどを回収した。また、1館当たりの興収ランキングでは、ダニエル・ラドクリフが“万能な死体”を演じたコメディー映画『スイス・アーミー・マン(原題) / Swiss Army Man』(1館当たり興収3万5,151ドル・約386万6,610円)が断トツの1位となった。
今週末は、スティーヴン・スピルバーグ監督のファンタジー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』、ジャングル育ちの英国貴族ターザンを描く『ターザン:REBORN』、人気スリラー『パージ』の第3弾が公開される。(編集部・市川遥)
6月24日~6月26日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ファインディング・ドリー』
2(初)『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
3(2)『セントラル・インテリジェンス(原題) / Central Intelligence』
4(初)『ロスト・バケーション』
5(3)『死霊館 エンフィールド事件』
6(初)『ザ・フリー・ステート・オブ・ジョーンズ(原題) / The Free State of Jones』
7(4)『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
8(6)『X-MEN:アポカリプス』
9(7)『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』
10(5)『ウォークラフト』