「スーパーマン」初実写のロイス・レイン女優、死去
1950年代の米テレビドラマ「スーパーマン」でロイス・レインを演じた女優のノエル・ニールさんが、7月3日(現地時間)にアリゾナ州の自宅で亡くなった。95歳だった。
Deadlineなどによると、ノエルさんは2010年に股関節部を損傷して以来、体調がすぐれなかったという。
ノエルさんは1948年に白黒の連続活劇『スーパーマン(原題) / Superman』で初の実写版ロイス・レインを演じ、1950年代にスタートしたテレビドラマ版ではフィリス・コーテスに代わって第2シーズンからロイスを演じた。
それ以降は目立つ役を演じることはなかったが、「スーパーマン」の世界を大事に思い続け、クリストファー・リーヴさん主演の1978年の映画『スーパーマン』ではロイスの母親エラ・レインを演じ、映画『スーパーマン リターンズ』ではレックス・ルーサーの妻ガートルード・ヴァンダーワース役でカメオ出演していた。
彼女は長年「スーパーマン」関連のファンイベントなどにも出席。ユーモアがあるおもしろい女性としても知られていたようで、2003年のインタビューでは「飛行機で隣に座ってみたい人は?」との問いに、「1950年代にテレビ版『スーパーマン』を製作したわたしたちに再使用料が支払われないようにした人。わたしたちには1965年以来、一銭も入ってきていないの」と語ったという。
ノエルさんの訃報に、テレビドラマ「ヤングスーパーマン」でロイスを演じたエリカ・デュランスや、レックスを演じたマイケル・ローゼンバウムが彼女の死を惜しむツイートをしている。(澤田理沙)