日本のホラーが大好き!『死霊館』のヒットメイカーは幽霊を信じる?
大ヒットを記録した実録心霊ホラー第2弾『死霊館 エンフィールド事件』でメガホンを取ったヒットメイカーのジェームズ・ワン監督が、ホラー映画へ帰還した理由や日本のホラー映画への愛情を語った。
監督作『ワイルド・スピード SKY MISSION』が大成功を収めたが、同シリーズ8作目の監督オファーを断り『死霊館』続編を選んだワン監督。「あんな超大作を監督できたのは非常に良い体験だった」と語りつつ「でも、大作の後だから少しブレイク(休憩)をとりたかったんだ」とその理由を告白。「『死霊館 エンフィールド事件』の方が、制作ペースもスロウで、親密な映画だからね。あと、(主演の)パトリック・ウィルソンやヴェラ・ファーミガといった大好きな人たちと、また仕事できる点も大きな魅力だった」という。
英国で最も有名なポルターガイスト事件を題材にした本作だが、ワン監督は主人公の一人で心霊現象調査員のロレイン・ウォーレンに助言をもらったのだろうか? 「うん、製作の初期段階にロレインに話を聞きに行ったよ。彼女の記憶は重要だった。あと(本作の主人公)ジャネットと彼女のお姉さんマーガレットとも話をして、当時の生活の様子とか内情を教えてもらえたことも非常に重要だったね」と劇中に登場する、実在の人物たちの生の証言が作品に反映されていることを明らかにした。
『死霊館』『インシディアス』という二大幽霊ホラーフランチャイズを生み出したワン監督だが、幽霊の存在について信じているか尋ねると「信じていると思うよ。自分の目に見えないものを信じるという広い心を持っていると思うし」と笑顔。「幽界がときどき、この世を侵食しているのかもね(笑)。でも信じてるよ。幽霊なんかは怖い、僕はアジア人だしね」と幽霊肯定派であることを明言した。
両シリーズを観ると、日本のホラー映画の影響を少なからず感じることができる。「ああ、日本のホラー映画の大ファンだよ! 昔の作品だと『怪談』が大好き。スロウで静かな部分が好きなんだ」とマニアぶりを全開。続けて「日本のホラーはストーリーポイントや哲学が、日本の文化に根付いているよね。そこに魅了されたんだ」と魅力を解説した。一番好きな日本のホラーは「『リング』(中田秀夫監督)だね!」と即答した。(取材/文:小林真里)
映画『死霊館 エンフィールド事件』は7月9日より全国公開