松任谷由実、初の時代劇主題歌!ヘタレ幸村×佐助の『真田十勇士』
歌手の松任谷由実が、映画『真田十勇士』の主題歌を担当することが決定。松任谷にとって、時代劇作品への楽曲提供は彼女の40年のキャリアの中で初めてのこととなる。
『真田十勇士』は、堤幸彦監督が演出を務めた同名舞台の映画化作品。天下の名将と名高い真田幸村(加藤雅也)が実は“腰抜けの武将”であったという大胆な発想を基に、元劇団M.O.P.主宰のマキノノゾミが脚本を執筆。幸村を本物の立派な武将に仕立てようとする猿飛佐助(中村勘九郎)が、個性豊かな10人で構成された「真田十勇士」を結成し、豊臣家と徳川家の最後の決戦「大坂の陣」に臨むさまが描かれる。
松任谷は同作に、作詞作曲した楽曲「残火(のこりび)」を提供。松任谷は撮影現場にも足を運び、資料も読み込んで楽曲を作ったそう。「うっそうとした心の戦さのただ中で、激しい雨を待つような、それが唯一の希望の火、誰かに会いたい! という強烈な願いを歌にしました」と明かした松任谷は、「監督、役者さんたち、そして遥か時を超えた歴史上の人物たちにも共鳴してもらえると思っています」と楽曲への自信をのぞかせている。
そして何より、松任谷の決定に大喜びしたのはメガホンを取った堤監督だったよう。監督にとって松任谷の歌は1973年から「いつもそこにある心のオアシス」だったと言うと、「光栄というかもったいないというか。まさに盆暮れ正月いっぺんに来たような気持ちです。恐悦至極に存じます」と恐縮しきり。楽曲についても「最初にデモ音源をいただいた時に『……素晴らしい』とうなってしまいました」と満足げな様子を見せていた。同楽曲は7日に公開された映画の予告編にも使用されている。(編集部・井本早紀)
映画『真田十勇士』は9月22日より全国公開