ディズニー『白雪姫』攻めすぎてボツになった16人の小人たち
ディズニー初の長編アニメ『白雪姫』(1937)でキャラクターデザインを手掛けたアルバート・ハーターさんによる同作のデザイン画が公開され、7人の小人に入れなかった行き過ぎた名前の小人たちの存在が明らかになった。The Guardian が報じた。
白雪姫と仲良くなる7人の小人といえば、先生、ごきげん、ねぼすけ、くしゃみ、おこりんぼ、てれすけ、おとぼけだが、彼らはアルバートさんのチームが考案した数多くの小人候補の中から選ばれたそう。
選ばれなかったものの中には、おでぶ、はげといった身体的侮辱につながりかねない名前を持った小人たちがおり、同サイトが掲載したスケッチには、ろうあ(聾唖)という名のもとに、耳に手をあてている小人のイラストが描かれていた。
そのイラストを売っていた、ニューヨークにあるオークションハウスBonhamsの取締役キャサリン・ウィリアムソンさんは、「ディズニーの人々は小人たちの名前が最後の最後で変更されていたことを知ってホッとしていることでしょう」と切り出し、「1930年代の人々は恐らくこういった表現でも怒ることはなかったと思います。でも現代では全く別の話ですよね。小人のオリジナルアイデアは、最終的に世に送り出されたものほど良くないですね」とポロリ。
「選ばれた小人たちの名前が良かったのは、身体的特徴だけを取り上げていないということ、彼らは感情から名づけられていますからね。外見でなく性格にちなんで名づけられていたのがよかったのでしょう」。キャサリンさんの的確な指摘に思わずうなずいてしまうばかり。(編集部・石神恵美子)
<ボツになった16人の小人たち名前リスト>
Tubby(おでぶ)
Baldy(はげ)
Deafy(ろうあ)
Shorty(ちび)
Wheezy(ぜいぜい)
Lazy(のろま)
Jumpy(そわそわ)
Dizzey(ふらふら)
Hickey(あざ)
Gabby(おしゃべり)
Nifty(おしゃれ)
Sniffy(かっこいい)
Swift(すばやい)
Puffy(はれた)
Stuffy(かたくるしい)
Burpy(げっぷ)