auの一寸法師、前野朋哉ってナニモノ?
auの人気テレビCM「三太郎」シリーズで隠れキャラとして話題になっていた一寸法師が、花咲爺さんの「何でも大きくなる灰」のおかげで大きくなったが、そのCM内のキャラクターたち同様、大きくなった一寸法師に対してネット上では「で、誰?」の声が相次いだ。多くの映画やドラマに出演し、主演作『エミアビのはじまりとはじまり』では若手芸人を熱演する前野朋哉とは、いったい何者なのだろうか。
【動画】前野朋哉がボケまくる!『エミアビのはじまりとはじまり』告知動画
前野は岡山県倉敷市生まれの30歳。身長168センチ体重65キロという適正体重の持ち主で、高校の恩師の勧めで大阪芸術大学映像学科に進学。同大学の先輩だった石井裕也監督の卒業制作映画『剥き出しにっぽん』に役者・照明助手として携わったことをきっかけに映画監督の道を志したという。そして出演・脚本・監督を務めた『脚の生えたおたまじゃくし』は2010年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で2冠を達成。『エレクション』『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などで知られる香港ノワールの鬼才ジョニー・トー監督に「将来有望な監督」と言わしめた。
監督として非凡な才能を持つ前野は、役者としてもオタクやバンドマンなどを演じ分け、独特の存在感をスクリーンで放つ。2011年からの映画出演本数は30本をこえており、『桐島、部活やめるってよ』では神木隆之介演じる主人公と同じ映画研究部に所属する映画オタクを熱演。その後も『図書館戦争』『日々ロック』『イニシエーション・ラブ』など話題作に数多く出演している。
風貌が蛭子能収に似ていると話題になり、「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系)内の再現ドラマで蛭子にもなりきった前野は、『エミアビのはじまりとはじまり』について「『お笑い』の映画ですがとても哀しい映画です」とコメント。「『人が死ぬ』映画ですが、とても楽しく希望溢れた映画です。『おふざけ』満載の映画ですが、本気です」と主演作を力強くアピールしており、お披露目された同作の告知動画では、W主演となる森岡龍と軽快な漫才を披露している。(編集部・海江田宗)
映画『エミアビのはじまりとはじまり』は9月3日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開