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サバイバルスキルはない!?ヴィゴ・モーテンセンの父との思い出とは?

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「僕がこれまで読んできた中でもベストな脚本だ」ヴィゴ・モーテンセン
「僕がこれまで読んできた中でもベストな脚本だ」ヴィゴ・モーテンセン

 個性派俳優ヴィゴ・モーテンセンが、新作『キャプテン・ファンタスティック(原題) / Captain Fantastic』について、マット・ロス監督と共に7月11日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

【写真】カンヌで上映された『キャプテン・ファンタスティック(原題)』

 6人の子供たちと、森の奥地で自給自足のサバイバル生活を送ってきたベン(ヴィゴ)は、入院中に亡くなった妻の葬式に出るために、森を離れて教会に向かってバスを走らせる。道具や素手を使って食料を得る子供の姿や、ホームスクールを受けている賢い子供たちとベンの会話が魅力だ。

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 自身がコミューン(小規模な共同生活)で育ったマットは「僕の(人生を基にした)伝記的な要素は2、3か所あるが、ほとんどは自給自足の生活への憧れを描いた。僕には2人の子供がいて、彼らが小さかった頃、僕の価値観をどう伝えるかを考えたことがあった。父親として意識的に、その時々に子供のそばに居ることを心掛けた。子供が居ると、その魂の責任は自分(親)にある。子供に何を食べさせ、どんな本を読ませ、何を鑑賞させるかということだけでなく、何が気になり、何が重要で、何を伝えるべきか、最終的にいろいろ質問を考えた。そんな疑問を映画という形で描いた」と語った。

マット・ロス監督
「自給自足の生活への憧れを描いたんだ」マット・ロス監督

 脚本についてヴィゴは「僕がこれまで読んできた脚本の中でも、ストーリーの均整が取れ、幾重にもわたる個性的なキャラクターが含まれたベストな脚本だ。僕には6人の子供がいる設定で、彼らはとても聡明で、健康的で、人生に対して興味がある。今作の脚本は、知的な関心を持った子供たちがクールに描かれている。さらに家族同士が関わって、お互い改善していくが、時にイチかバチかなこともやって、間違えを起こすこともある。精神的にも肉体的にも改善を常に図りながら、彼らは話をしているんだ」と説明した。

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 ベンを演じる上で、これまでの体験で役に立ったことはあるか、との質問にヴィゴは「どの役でも、体験してきたことを何かしら声や身体を通して表現してきた。全く自分とは異なるキャラでも、何か自分が体験したことを演技上で加えていた」と答えた。また、撮影現場の(ワシントン州の)田舎町にはなじみがあるようで、「僕はインランド・ノースウェスト(ワシントン州の東部やアイダホ州の北部辺りを指す)に住んだことがあり、父に釣りや狩りに連れて行かれたこともあった。もっとも、今作で使用された(サバイバル)スキルに関しては詳しくなかった」と明かした。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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