『気狂いピエロ』ジャン=ポール・ベルモンド、イエジー・スコリモフスキに生涯功労賞!
第73回ベネチア国際映画祭
今年開催される第73回ベネチア国際映画祭で、フランスの俳優ジャン=ポール・ベルモンドとポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが、それぞれ生涯功労賞を授与されることになった。同映画祭の公式サイトが明らかにした。
【動画】ゴダール×ジャン=ポール・ベルモンド『気狂いピエロ』
同映画祭は、8月31日~9月10日まで開催される予定で、例年とは異なり今年は製作者側である監督と俳優の両方に生涯功労賞を贈ることを決めたようだ。
ジャン=ポール・ベルモンドはフランスを代表する名優で、特にジャン=リュック・ゴダールとの仕事は有名。1959年の映画『勝手にしやがれ』で、挑戦的なアンチヒーロータイプの主人公で注目され、映画『気狂いピエロ』は、1965年のベネチア国際映画祭でプレミア上映された。その他に彼は、フランスの名匠フランソワ・トリュフォー、クロード・シャブロルらとタッグを組んできた。
一方、イエジー・スコリモフスキは、ロマン・ポランスキー監督の映画『水の中のナイフ』の脚本を執筆し、同作はベネチア国際映画祭の国際映画評論家連盟賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。その後、監督/脚本を務めた映画『出発』がベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。近年は、ティム・バートン監督の映画『マーズ・アタック!』、デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『イースタン・プロミス』などに俳優として出演していた。
ヌーベルバーグを代表する俳優とそのヌーベルバーグに影響を受けた監督が、この度受賞することになった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)