『パシフィック・リム』続編、主人公カムバックならず
SF怪獣映画『パシフィック・リム』の続編『パシフィック・リム:メイルストロム(原題) / Pacific Rim: Maelstrom』に、前作の主人公ローリー・ベケットを演じたチャーリー・ハナムがカムバックしないようだ。MTVが報じた。
深海から突如現れたKAIJU(怪獣)を倒すべく、人型巨大兵器イェーガーを操縦するパイロットたちの姿を描いた『パシフィック・リム』。ギレルモ・デル・トロ監督が前作に引き続き、続編のメガホンを取る予定だったが、ドラマ「Marvel デアデビル」のスティーヴン・S・デナイトにバトンタッチし、デル・トロ監督はプロデューサーに名を連ねている。
そして今回、米サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルに出席していたチャーリー本人がMTVのインタビューに応じ、スケジュールの都合がつかなかったために続編への出演がかなわないことを話したという。「もちろん続編には、僕の役に関することも出てきていた。でも、映画の所有権が変わって、スタジオそのものも変わっている。レジェンダリー・ピクチャーズだけど、中国の会社と組むことにしたんだ。前作は中国で大成功を収めたからね。それで、すぐにでも製作を始めなければいけない予定で。でもその撮影期間、僕のスケジュールはすでに埋まってしまっていた」とチャーリーは説明した。
チャーリーの都合が合わなかったことで、ストーリーが変更になったのかなどは明らかになっていないが、続編の主人公は、前作でイドリス・エルバがふんしたスタッカー・ペントコスト司令官の息子になるとのことで、すでに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のフィン役で知られるジョン・ボイエガがその役に抜てきされていた。
デル・トロ監督は先日、自分が監督するわけではないので多くを語るべきではないとしながらも「第1作のキャストがたくさんカムバックする」と明かしていただけに、ファンにとっては寂しい知らせとなった。これを受けて、ローリーとの関わりが深いキャラクター、森マコを演じていた日本人女優の菊地凛子の再演も可能性が低いと同メディアは伝えている。全米公開日は2018年2月23日予定。(編集部・石神恵美子)