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難病に立ち向かう男の子がドラマに出る意義

ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」より 一番左がガテン・マタラッツォ
ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」より 一番左がガテン・マタラッツォ - Curtis Baker / Netflix

 Netflixオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」に出演しているガテン・マタラッツォは、先天性の難病「鎖骨頭蓋骨異形成症」を患っている。生まれたときから鎖骨がないというガテンは、「同じような症状を持つ人に聞いてほしい」と彼が出演する意義について語った。

 ウィノナ・ライダーも出演している本ドラマは、平和だった小さな町からこつ然と姿を消した一人の少年の捜索、突如現れた謎の少女など次から次へと起こる超常現象を描き、1980年代のSF映画をほうふつさせるような作りのSF作品。監督のマット&ロス・ダファー兄弟は、出演者たちの個性や性格を見た上で、ドラマの脚本を仕上げていった。そしてガテンが演じた少年・ダスティンも、ガテンと同じ症例を抱えている。「シリーズの最初のエピソードで、いじめっ子たちがダスティンに歯がないことをからかいますが、僕も同じ症状なんです。今のこの歯は、義歯。この疾患があると、歯や肩に影響があります」。

 続けてガテンは「僕は何度か口腔手術を受けたのですが、中には、脊椎(せきつい)や肩、顔、頭蓋骨の手術をしなければならないほど大変な人も多くいます」と話す。「僕には痛みはないけれど、特に弱っている膝や足首の痛みに苦しんでいる人もいる。多くの人が疾患を持ちながら一生懸命生活しているので、同シリーズの脚本家たちが実際に症状を描いてくれたことで、僕も助けられたし、同じ疾患を持っている視聴者も救われる気持ちになったと思うんです」。

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 実際に彼は同役に挑んだことによって、同じような境遇にあった人からメッセージをもらったそう。「誰かが共感できるキャラクターを演じられたことを、とても幸せに思います」。そう明かすガテンの表情はキラキラと輝いていた。(編集部・井本早紀)

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」はNetflixで配信中

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