大人向けアニメ映画ベスト10『AKIRA』ほか日本から3作ランクイン!
アメリカの大手映画情報サイト The Hollywood Reporter が発表した大人向けアニメ映画のベストテンに、大友克洋監督の『AKIRA』が4位、高畑勲監督の『火垂るの墓』が7位、今敏監督の『パプリカ』が8位と日本作品が3作ランクインした。
同サイトは『AKIRA』を「単調とか長たらしいと評価されることもあるが、大友監督が暴力的な未来を描いたこの傑作は、サイバーパンクとしてその時代を席巻し、アニメのスタンダードを確立した」と評価。「『ブレードランナー』と比較される点は至る所にあって正しいが、アニメファンにとっては若き日のリドリー・スコットの名作も、近未来のTOKYOを描いた作品のプレリュード(前奏曲)でしかない」と続けた。
『火垂るの墓』については「主人公は子どもだが、間違いなく子ども向けではない映画。ほかのスタジオジブリ作品の最も怖いシーンさえも空想のシーンと感じさせてしまう一方で、ジブリの持つ芸術的力がいかんなく発揮されている」とコメント。『パプリカ』に関しては「観客に自身の夢の見方に向き合うことを要求し、複雑な要素を多く絡めたミステリーは多くの場合は破綻してしまうことがある」と作品の複雑性を解説しながらも『火垂るの墓』に続く8位に『パプリカ』をランクインさせている。
R指定アニメ映画『ソーセージ・パーティー(原題) / Sausage Party』の公開にあわせて映画批評家ジョン・デフォーが選出したこのランキング。『明日の世界』で今年のアカデミー賞短編作品賞を受賞した、独特の世界観が評価され続けているドン・ハーツフェルト監督による完全手描きのアニメーションで、「命の意味」を問いかけてくる映画『なんて素敵な日』が1位に輝いている。(編集部・海江田宗)
The Hollywood Reporter が発表した大人向けアニメ映画ベスト10は以下の通り
1.『なんて素敵な日』
2.『ウェイキング・ライフ』
3.『ベルヴィル・ランデブー』
4.『AKIRA』
5.『スキャナー・ダークリー』
6.『タワー(原題) / Tower』
7.『火垂るの墓』
8.『パプリカ』
9.『ペルセポリス』
10.『ファンタスティック・プラネット』