そうだ、ビル・マーレイに会いに行こう…『ジャングル・ブック』主役のビックリ体験
ディズニーの実写映画『ジャングル・ブック』の米国でのブルーレイ発売に際し、主人公モーグリを演じたニール・セティが、8月30日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで撮影を振り返った。
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ジャングルに残された人間の少年モーグリ(ニール)は、母オオカミのラクシャ(ルピタ・ニョンゴ)の愛情を受けながら大自然をたくましく生き抜いてきたが、人間に恨みを持つトラのシア・カーン(イドリス・エルバ)に、人間はジャングルに住む動物たちの脅威になると言われ命を狙われていく。声優として、スカーレット・ヨハンソン、ビル・マーレイ、ベン・キングズレーなども参加している。監督は映画『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴロー。
撮影時のセットとスクリーンで上映された映像は全く違うそうだ。「ファヴロー監督は、僕にサイモ・カム(動物や動くものを撮影する際のシミュレーションカメラ)で撮った映像を見せてくれて、それを見てどんな映像が出来上がるのか大まかなアイデアを与えてくれた。でも、(その映像での)クリストファー・ウォーケンが演じた巨大ザルのキング・ルーイはオレンジ色の塊だった。その他の動物との会話のシーンは、(動物の形をした)パペットの前で演じていた」と明かした。
ファヴロー監督から、突然、クマのバルー役のビル・マーレイに会いに行こうと誘われたらしい。「ごく普通の日にファヴロー監督から、『プライベートジェットに乗って、ビル・マーレイの居るマーサズ・ヴィニヤードに行こう』と誘われた。離陸すると、彼はブリスケット(牛などの肩や胸肉)を臓器運送用の箱に用意してきて、それを機内でスライスし始めた。そして実際にビルの家に着いてからは、僕とビルがサッカーをしている間に、彼はブリスケットを含めたさまざまな食事を用意してくれた。次の日はロブスターロールをみんなで食べ、その後セリフの録音をしたよ」と良い思い出になったそうだ。
オーディションについて「母親に強制参加させられたインドのダンスの先生が、『あなたはモーグリに似ているから、(今作のオーディションを)試してみたら』と言ってきた。モーグリは冒険心があり、頑固で、エネルギッシュで、僕と本当に似ていると思った。そのオーディションでは、僕はモーグリ役を獲得したいと思って演じたのではなく、自分のままリラックスして演じたのが良かったのかもしれない」と語る通り、映画内でも自然な演技を披露した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)