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スタジオジブリの場所は、宮崎駿初恋の人の家の近くだった…鈴木Pが明かすマル秘エピソード

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スタジオジブリの場所に関するマル秘エピソードを明かした鈴木敏夫プロデューサー
スタジオジブリの場所に関するマル秘エピソードを明かした鈴木敏夫プロデューサー

 スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが10日、千代田区の一ツ橋ホールで行われた映画『レッドタートル ある島の物語』講演会付き試写会に来場、現在のスタジオジブリの建物が、実は宮崎駿監督の初恋の人の家の近くだったというマル秘エピソードを明かした。

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 スタジオジブリ初の海外共同制作作品となる本作は、無人島に漂着した男が、謎の女性と出会い、惹かれ合うさまを描き出した物語。同作の公開を記念して行われた本講演には、800名の定員に約6,000通の応募が寄せられるなど、ジブリ人気は健在。本作のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督について「平たく言うといい男なんですよ」と紹介する鈴木だったが、それは宮崎駿も同意見だったそうで、ヴィット監督について「いい顔をしてるね」「奥さんもつつましやかな方だよね」と語っていたという。

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 そんな流れから、現在、小金井にあるスタジオジブリの場所をどこにしようか探していた頃の話に。「宮さんがこだわったのが小金井。でも、僕はそちらの地域に疎いんで、何でかなと思っていた」と述懐する鈴木。小金井周辺の物件をいろいろと歩きまわっていた二人だったが、夕方になって宮崎がある一軒の家の前でふと立ち止まったのだという。「どうしたんですか?」と尋ねた鈴木に、宮崎は「俺の初恋の人の家」と返したという。

 しかしその恋は成就しなかったそうで、振られた当時の宮崎は武蔵境駅までひとりトボトボと歩いたのだとか。そんな思い出の地に立ち、宮崎は鈴木に「その道をふたりで、歩こうよ」と提案したという。「その時、宮さんは50いくつですよ。バカじゃないかと思ったんですけど、本人は浸りきっているんですよ。あれは印象的でしたね。たしかに彼はあらかじめ調べていて、そこのすぐ近くに空き地があったので、そこをジブリにしようかと。でもいくらなんでもね」と笑ってみせる鈴木だった。

 この日の聞き手である渡辺真理アナウンサーが「宮崎さんも鈴木さんもロマンチストですよね」と感心した様子で語ると、鈴木は照れくさそうに「たぶん二人は実現できなかったからじゃないかな」と返答。「『レッドタートル』は、男女が出会って一生を過ごして愛を育む映画。それをマイケルは、自分たちをモデルにして見事に当てはめた。僕はそれを横目で見ながらいいなと思いましたよ」と笑いながら付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

『レッドタートル ある島の物語』は9月17日より全国公開

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