『フィールド・オブ・ドリームス』原作者が安楽死 自殺ほう助が合法のカナダで
映画『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)の原作「シューレス・ジョー」の作者であるW・P・キンセラさんが、9月16日(現地時間)にカナダのブリティッシュ・コロンビア州で亡くなったと Los Angeles Times などが報じた。81歳だった。
彼の著作権代理人によると、キンセラさんは安楽死で息を引き取ったとのこと。カナダでは今年6月から医師による自殺ほう助が合法になっている。そのほかの詳細は明らかにされていないが、キンセラさんは糖尿病の重い合併症を患っていたことで知られていたという。
カナダ出身のキンセラさんは25冊以上の本を出版しているが、代表作はやはり「シューレス・ジョー」だろう。2011年にはカナダの野球界に多大なる貢献をもたらしたとして殿堂入りも果たしている。「あの本は30年も前に書いたものだが、今でも新たに手に取ってくれる人がいることを誇りに思う。時を超えて読まれる作品になりそうだ」と当時コメントしたという。
キンセラさんは告別式を行わないよう希望していたと報じられている。(澤田理沙)