『デスノート』連ドラに続き、なぜいま続編をやるのか
映画『DEATH NOTE デスノート』の続編『デスノート Light up the NEW world』が29日に公開される。『デスノート』といえば、昨年、日本テレビ系で連続ドラマ化されたことも記憶に新しいが、今回の映画はそれとはまた別物。なぜこのタイミングで続編をやることになったのか? 前作に引き続き本作を手掛ける同局の佐藤貴博プロデューサーが語った。
キラこと夜神月(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)の対決から10年、新たに6冊のデスノートが落とされ大混乱に陥った世界を、オリジナルストーリーで描く本作。デスノート対策本部特別チームの捜査官・三島創を東出昌大、Lの遺伝子を引き継ぐ世界的名探偵・竜崎を池松壮亮、二人を翻弄するサイバーテロリスト・紫苑優輝を菅田将暉が演じる。
メガホンを取る佐藤信介監督とは、2011年公開の『GANTZ』を共に製作しているときから「『GANTZ』のその先のエンターテインメント」を目指して、さまざまなアイデアを出し合っていたと語る佐藤プロデューサー。二人でやるのであれば「やはり多くの人に観てもらいたい」という思いがあり、「『デスノート』で勝負してみないか」と信介監督に持ち掛けたのだという。
「オリジナルストーリーでは、今の日本ではなかなか大きなプロジェクトとしては成立しにくい。強引に成立させたとしても、多くの人に観てもらえるような大きなエンターテインメントにはならないかもしれない。信介監督もかなり悩んだようですが、リメイクではなく、原作にはないオリジナルストーリーというところにチャレンジする意義を見つけたのでしょうか。10年後の『デスノート』でその先のエンターテインメントを目指そうと二人で決意しました」。
さらにちょうどそのころ、ドラマ班の方でも『デスノート』をやりたいという話が持ち上がったという。「わたしとしては、連続ドラマとの連携も面白いかと思っていたのですが、ドラマ班としては新キャストで月とLを連続ドラマでリメイクしたいという希望でした。でも、わたしの中で夜神月は藤原竜也、Lは松山ケンイチ以外いないので、2006年映画版の死神リュークのCGデータをドラマ班に貸すなど連携しつつも、ドラマはドラマで、映画は映画で進めていこうとなりました」。
一方、ドラマで再び『デスノート』をやることについては「デスノートの基本ルールや面白さを、前作を知らない新しい層にも届けることができる」と映画にとってもプラスだと捉えていたそうで、「ドラマの最終回でも映画の告知をセンセーショナルに入れてもらって、繋がっているプロジェクト感は出せたのではないかと思っています」と映画とドラマの新しい形に手応えを見せていた。(編集部・中山雄一朗)
映画『デスノート Light up the NEW world』は10月29日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開