学生時代にモデルに…本田翼&山本美月、学校の友達の反応はどうだった?
湊かなえのミステリー小説を映画化した『少女』で、人の死に興味を持つ女子高生の親友同士を演じた本田翼と山本美月が、女子校を舞台にした作品にちなみ、自分たちの学生時代はどうだったのかを打ち明けた。学業とモデルを両立していた2人を周囲はどう受け止めたのか、赤裸々に語る。
“イヤミス”(読むとイヤな気持ちになるミステリー)ならではのダークな世界を、抒情的なタッチで描いた本作。心に闇を秘めた女子高生・由紀を演じた本田は、劇中に登場する陰惨ないじめ描写について、「あのエピソードは、実際に今の女子高生たちにリサーチをして、どんないじめがあるのか調べた中から抜粋したらしいです。女の子ならではの発想がリアルなんですよ」と証言。いじめのターゲットにされた敦子役の山本も、「血のような字が書かれたすごいものがロッカーに入っているんです。本当にコワい」と真摯な眼差しで続ける。
そんな2人はどんな学生時代を送っていたのか? 「田舎の女子校だったので、深刻ないじめはなかったんです」とほほ笑むのは、高校3年生からファッション誌「CanCam」の専属モデルを始めた福岡出身の山本。デビュー当時は学校の休み時間に多くの女子生徒が雑誌を手に山本の教室に集まり、サインを求めてきたそうだ。「まだサインの形も定まっていなかったんだけど、なるべく書くようにしていました。でも、あんまり人が来ちゃうから、教室でお昼ごはんが食べられなくなりましたね。誰も来ないところに隠れて、こっそり食べていました(笑)」と人気者ならではの“ぼっちエピソード”を明かす。
一方の本田は、中学時代にモデルデビュー。山本と同様に「その頃は大勢の人がわたしを見にきて、美術部だったから部室に逃げていました。それがいじめに変わるとコワいんだけど、陰湿な方向には行かなかったのでよかったです」と明るく語りながらも、「ただ、自分のリコーダーが紛失したことがあったので、持ち物は取っていかれないように、私物は学校に置いておかないようにしていました。わたしは自己防衛が強いので(笑)」と今だから言える苦労話をポロリ。ガールズトークのノリでしばし“学校あるある”を語り合った。
「リアルに気が合う」という2人が映画で体現した多感な女子高生の青春は、痛みと美しさと、ゾッとするほどのコワさに満ちている。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『少女』は公開中