世界一孤独な犬『トランスフォーマー』で映画デビュー マイケル・ベイが救った命
映画『トランスフォーマー』シリーズ最新作『トランスフォーマーズ:ザ・ラスト・ナイト(原題) / Transformers: The Last Knight』から、マイケル・ベイ監督の大抜擢を受けたメス犬・フレイヤと、名優アンソニー・ホプキンスとの共演シーンを捉えた映像が公開された。このフレイヤ、里親が見つからずにイギリスの保護施設で6年間を過ごし、“世界で一番孤独な犬”として話題になった犬だ。
ナイトの称号を持つ名優アンソニーに、「いい子だ。いい女優さんだね」とまで言わしめるフレイヤ(犬種:スタッフォードシャー・ブル・テリア)。実は彼女は、生後6か月で捨てられ、それからずっと保護施設ですごしていた捨て犬だった。
てんかん持ちのため里親が見つからず、6年間を孤独に過ごしてきたフレイヤ。面会人は1万8,000人以上にのぼったが、それでも引き取り手が見つからない彼女を見かねた動物救助センターのスタッフが、“世界で一番孤独な犬”としてメディアに働きかけたところ、この報道が世界に拡散。自身も2頭の犬を飼う愛犬家であるマイケル・ベイ監督の目にとまった。
フレイヤの記事を目にしたベイ監督は、彼女を『トランスフォーマー』に出演させると約束しただけでなく、「もらい手が見つからなければ、俺が彼女を引き取る!」と男気を発揮。結果としてフレイヤは、彼女と同じような境遇の犬を引き取っているイギリス人カップルのもとで幸せに暮らすことになったが、ベイ監督は約束を守り、新作への出演が実現した。
映像では、名優アンソニーに引けを取らない風格を漂わせたかと思えば、突然座り込んで動かなくなるなどキュートな一面を見せるフレイヤの姿が映し出されており、和やかな現場の雰囲気が伝わってくるよう。フレイヤを引き取ったカップルの男性レイ・コリンズさんも登場しており、「犬は助けると恩返ししてくれる」というコメントが涙をさそう。同作は、2017年夏の日本公開を予定。文字通りのシンデレラストーリーを駆け上がったフレイヤの名演にも注目したい。(編集部・入倉功一)