Vシネ「仮面ライダースペクター」マコト&アラン極寒のズブ濡れシーン!意識もうろうも手ごたえ
特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」に出演した、深海マコト/仮面ライダースペクター役の山本涼介が主演するVシネマ「ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター」の撮影が10月下旬に大泉の東映東京撮影所で行われ、友情で結ばれたマコトと磯村勇斗ふんするアランが大雨の中で対峙(たいじ)する重要なシーンが披露された。
「仮面ライダーゴースト」の最終回で眼魔(ガンマ)の世界に旅立ったマコトとアランの、その後を描いたスピンオフ。対峙(たいじ)シーンは、劇中で明かされる驚くべき秘密をきっかけに、理想を実現するために眼魔の世界へ旅立った2人の友情に亀裂が入る……という本作の中でも重要な場面となる。
肌寒い気候の中、スタジオ内では雨降らしのための放水車がスタンバイ。冷たい風の影響もあってか、放水の勢いが強すぎて画面が真っ白になったり、逆に放水の勢いが弱すぎて霧のようになってしまったりと、なかなか思い通りの映像にならずに苦心する新鋭・上堀内佳寿也監督だが、それでも粘り強く、イメージ通りの迫力の映像を作り出していた。
山本と磯村も、ワンカットを撮り終えるごとにぬれた体を拭き、暖をとるなど体調には万全を期していたが撮影は明け方近くまでかかり、2人の体力を奪っていった。「寒すぎて意識がもうろうとしていたので、最後の方は覚えていないんです(笑)。長時間の撮影で、セリフがうまく出てこなくなってしまったりと大変でしたが、磯村君と、今までお見せしたことがなかったマコトとアランの関係を改めて演じることができ、とても楽しかったです」と山本が振り返ると、磯村もその意見に同意する。
1年以上にわたって共演してきた2人は、プライベートでも親友と呼べるほどの関係となった。それだけにお互いの考え方がすれ違い、対立する展開には思うところがあったようだ。磯村は「今回、マコトとアランは雨の中で、お互いの意見をぶつけ合いながら対立することになります。正直、このシーンはつらかったですね。アランとマコトにとっても大事なシーンだったので、撮影では、そこに思いをぶつけました。だからこそ見どころのひとつになったと思います」と充実した表情を見せる。
また待望の主役となった本作について山本は「僕自身、(映像での)主演は初めてで、責任感ある立場に不安もありましたが、1年やってきた仲間と一緒に作る作品ですので、みんなの力を借りて、いい作品にしたいと思いました」と意気込みをコメント。さらに、「今回明かされるマコトの秘密に、観た人はみな驚がくするのではないでしょうか。最初から最後まで目が離せない展開なので、ゴーストファンの皆さんには、ぜひそこを楽しんでほしいですね」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
Vシネマ「ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター」ブルーレイ&DVDは2017年4月19日発売 【通常版ブルーレイ】価格:5,500円+税/【通常版DVD】価格:4,500 円+税