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ゲイのキャラ登場で騒がれないような未来を…『スター・トレック』新監督の本意

ジャスティン・リン監督、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』以来10年ぶりの来日!
ジャスティン・リン監督、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』以来10年ぶりの来日!

 シリーズ50周年の節目に公開された映画『スター・トレック BEYOND』で、製作にまわったJ・J・エイブラムスからメガホンを引き継いだジャスティン・リン監督が来日した際に、本作でシリーズ初となるゲイのキャラクターが登場したことについて口を開いた。

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 2009年からの新『スター・トレック』シリーズで、韓国人俳優ジョン・チョーが演じるスールーにゲイという設定が今作から加えられた。テレビドラマ版で同キャラクターを演じていたジョージ・タケイが2005年に同性愛者であることを公表したことに敬意を表しての設定変更だと報じられたが、これに対しタケイが「残念だ」と発言するなど、話題を呼んでいた。

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 一連の騒動について「将来的にはゲイのキャラクターを登場させたことで大騒ぎになるようなことがなければいいと思っている」と切り出すリン監督。「アクションなんかよりも、キャラクターの生活の一部を垣間見ることができるような瞬間を描くほうがワクワクするんだ」とバリバリのアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズを手掛けてきたとは思えないようなコメントも飛び出す。

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今回、出演&脚本を担当したサイモン・ペッグと会話中のリン監督 - (C) 2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

 「キャラクターたちは仕事が終わってからや休憩中など、どうしているんだろうと考える。そうやって考えたときにスールーが家庭を持っているという描写はとても自然なことのように思えたし、ゲイというだけで大騒ぎになるべきではないと本当に思うんだ。将来的にはそういう設定が自然なことになればいい。ここでの大事なことは、(スールーがゲイであることよりも)彼の生活の一部をみせることだった」と本作でのスールーの描写について説明した。

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 また、1960年代にテレビドラマとしてスタートした本シリーズは、アメリカのドラマでは初めてアフリカ系やアジア系など多様性のある人種で主要キャストを構成。当時としては画期的であり、それこそが長く愛され続ける作品になった理由の一つとして考えられている。リン監督も50年周年を迎えたことについて「キャラクターがいいからだと思う。そして僕たち人間が何者であるかを示す寓話になっている。それも僕たちが完璧な存在であるとは言っていなくて、僕たちが欠点も持ちあわせている存在で、でも力を合わせればそこには希望が生まれるんだということを教えてくれる。そして互いに争うことになれば恐ろしいことになるということもね。『スター・トレック』は楽観的なトーンを持ちながらも、いつの時代にも必要とするものを描いていると思う」と考察。

 「若い世代の人々がこのシリーズを観て、『スター・トレック』のファンになってくれるのがうれしいよ。これをきっかけに古いシリーズを観なおす人が出てきたりね」と長寿シリーズでメガホンを取った喜びを噛みしめている様子だった。(編集部・石神恵美子)

映画『スター・トレック BEYOND』は全国公開中

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