オダギリジョー、過去を暴露されてタジタジ
俳優のオダギリジョーが5日、都内で行われた映画『オーバー・フェンス』ロングランヒット御礼イベントに、オダギリの初主演映画『アカルイミライ』(2003)で衣装を手掛け、それ以来親交のある北村道子と共に登壇し、当時の撮影エピソードに花を咲かせた。
「お互いにそういうこと(トーク)をしなくていいから作品を作っているわけでしょ」と、決してノリノリではなさそうな北村を隣に、「20分も二人でしゃべるんですか!?」と戸惑いを隠せないオダギリだが、話し出すと軽快にトークを展開する両者。
『アカルイミライ』撮影時に、劇中で履いた赤い靴を北村からもらったことを明かすオダギリだが、北村は「嫌だったぁ」と渋い顔を見せると、「ベルギーのダークビッケンバーグというブランドで18万円」と高額だったことを暴露。また、北村は「ジョーくんのスタイルにびっくりした。サンドウェイトだと思っていたらジョーくんのバッグだった」と、サンドバッグのようなバッグを持っているオダギリのファッションセンスに驚いたことも告白。しかし、そのバッグは実はサンドバッグそのもので、照明スタッフが使っていたものから砂を抜いてバッグにしたとかで、衝撃の事実に北村は目を丸くしていた。
北村は「面白いんですよ」と前置きすると、河川敷を走っていたオダギリがダイナミックに転倒した話も紹介。ゆったりしたイメージのオダギリが、出番時にスタッフから「急いでください」と促されて珍しく走ったそうで、オダギリは「河川敷の一番上から下まで転がり落ちた」と思い出し笑い。北村から「(共演の)藤竜也さんがガンガン走っているのに、ジョーくんは(転倒する前は)全然走らないから」と畳みかけられると、「ちょっと待って。僕、イメージ悪いじゃん」とタジタジだった。
「そこのみにて光輝く」の佐藤泰志の同名小説が原作の本作は、生きることに希望を見出せずに惰性に暮らす白岩(オダギリ)と、キャバクラで働く風変りなホステス・聡(蒼井優)の幻のようなひと夏を描いた物語。第21回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門にも出品された話題作で、現在大ヒット公開中。それを記念して、この日は本作、『アカルイミライ』、『ゆれる』(2006)が一挙上映された。(取材/錦怜那)
映画『オーバー・フェンス』は全国公開中