関ジャニ・横山裕、ダークヒーローに挑戦!手塚治虫の異色作が舞台化
関ジャニ∞の横山裕が、漫画家・手塚治虫さんの異色作を舞台化する、妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」で主演を務めることが明らかになった。自分の欲望に飲み込まれて破滅するエゴイストというダークヒーロー役に挑む横山は、「自分と照らし合わせた時に、僕はここまで我が強くないし、もっと気を遣って生きてるからなあ……と気後れしましたけど(笑)。でもだからこそ憧れるし、やってみたいな! と強く思いましたね」と意気込みを語っている。
「上を下へのジレッタ」は、1968年に「漫画サンデー」で連載。1960年代の東京、空腹時だけ美女に変身する女性・小百合チエを芸能界で酷使する自称・天才テレビディレクターの門前市郎(横山)は、チエの彼氏・山辺音彦と争ううちに、山辺が生み出す妄想世界「ジレッタ」の存在を知る。その魅力に取りつかれた門前は、やがて業界だけでなく政治を巻き込んだ大騒動を巻き起こしていく……。
奇想天外な設定に政治やメディアへの風刺を詰め込んだ異色作で、数多ある手塚治虫漫画の中において、“非話題作”と称されることも。困難が予想される舞台化には、30年以上前に原作と出会い、現在にいたるまで影響を受けているという人気劇作家・演出家の倉持裕が挑む。
横山は「原作漫画を読んで、連載された1968年という時代にこんなブッ飛んだ世界観が描かれていたことにまず驚き、これをどうやって舞台化するんだろう!? と興味が沸きました。主人公がダークヒーローだというのも面白さの一つだと思います。このアクの強いキャラクターの成り上がり、堕ちていく姿があまりにも生々しくて……」と興味津々。
さらに「倉持さんの世界と手塚治虫さんの世界が交わって、どんな化学反応が起きるのか楽しみですし、僕にとっても挑戦の舞台です。まだ明確に何とは言えませんが、そこに向かって今も頑張っているので、新しい横山裕を見せられるんじゃないかなと。僕自身、期待を持って楽しく作品に身を委ねようと思っています」とコメント。一方の倉持は「目的達成のためには手段を選ばず猛進する野心家の顔と、プライドの高さゆえに傷つきやすい顔の両面を、楽しんで演じ分けてもらえたらと期待します」と語っている。(編集部・入倉功一)
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」は2017年5月に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、6月に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演