アニメ『クルードさんちのはじめての冒険』続編企画、消滅
長年ドリームワークス・アニメーションが温めてきた映画『クルードさんちのはじめての冒険』(2013)の続編企画が、ついに消滅した。
『クルードさんちのはじめての冒険』は、「外の世界に出てはいけない」という家訓を守って洞窟で暮らしてきた原始人一家が、天変地異によって家を失ったことをきっかけに、初めて外の世界へ出るさまを描いたアドベンチャーアニメ。家族を守ろうとする父親の姿に胸が熱くなる良作だ。日本未公開ながら世界興行収入は5億8,720万4,668ドル(約587億2,046万6,800円)を上げており、キャラクターの声を務めたのはニコラス・ケイジ、エマ・ストーン、ライアン・レイノルズら豪華キャスト陣だ。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
Deadlineなどによると、続編企画の状況は悪くなる一方だったため、今年8月の米メディア大手コムキャスト(傘下はNBCユニバーサルなど)によるドリームワークス・アニメーションの買収が成立後、優先順位が見直され、『クルードさんちのはじめての冒険』続編企画はこれ以上進めないことになったとのこと。買収が決まる前、ドリームワークス・アニメーションが20世紀フォックスと組んでいた頃は、同作は2017年12月22日に全米公開される予定だった。
『クルードさんちのはじめての冒険』の続編は制作されないことになったが、ユニバーサルはドリームワークス・アニメーションによる2019年全米公開作のラインナップに、『シュレック』第5弾と、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のエドガー・ライト監督の『シャドウズ(原題) / Shadows』という2作品を掲げている。(編集部・市川遥)