三船敏郎の星、ハリウッドに!殿堂入り式典に孫ら参加
アメリカ・カリフォルニア州で14日(現地時間)、故・三船敏郎さんの名前を刻んだ星型のプレートを「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」(エンターテインメント界で活躍した人物の名前が彫られた星のプレートが埋め込んである歩道)に飾る記念式典が行われた。三船さんのハリウッド殿堂入りを祝う同式典には、息子や孫をはじめ日米の映画関係者、ファンらが駆けつけた。
ハリウッド商工会議所の選抜委員会が誰に授与するかを決めている、ハリウッド・スターの証ともいわれる星のプレート。セレブたちの名前が彫られた星が埋められたハリウッド・ブルバードの両側の歩道は観光名所にもなっており、「世界のミフネ」には2,594番目となる栄誉が贈られた。
壇上にあがった、孫で映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』(2017年公開)のプロデューサーも務めた三船力也は、「来年で祖父が亡くなってから20年になりますが、いまだに祖父の功績が広く認められていることを大変うれしく思います」とコメント。「私が9歳の時に祖父は亡くなりましたが、家でとても紳士だったこと、しゃがれ声で、ふるまいが男らしくて、『本物の侍』のようにいつも姿勢が正しかったことを覚えています」と偉大な祖父との思い出を語った。
「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」のオフィシャルサイトで「日本の俳優で最も世界的な名声を手にした人物」として紹介されている三船さん。故・黒澤明監督とのタッグで『羅生門』『七人の侍』など数々の名作邦画をつくりあげ、アメリカのテレビドラマ「将軍 SHOGUN」やフランス映画『レッド・サン』にも出演するなど海外でも広く活躍。その後の映画界に大きな影響を与えた不世出の大スターである。(編集部・海江田宗)