綾瀬はるかの結婚観は昭和的!結婚するなら多忙な男性?
主人公の国岡鐡造(岡田准一)が、数々の苦難を乗り越えて石油の一大事業を成し遂げていく様を描く映画『海賊とよばれた男』で、岡田演じる主人公の妻を演じた綾瀬はるかが、役に対する思いや自身の結婚観を明かした。
綾瀬が演じた鐡造の妻・ユキは、社会的使命を胸に戦う男たちを優しく包み込む聖母のような女性。典型的な昭和の女性であるユキについて、「ユキは鐡造さんのためを思い、彼には何も相談せずに家を出るんです。でも、そうやって突然いなくなることが鐡造さんのために本当に良かったのかはわからない」と自身の思いを語った。とはいえ、「わたしだって、身を引くことが大事な人のためのベストな答えだと感じたなら、そうすることがあるかもしれない」と続けた。妻は家族としての役割を果たすのが義務だった時代に生き、愛する夫のために自己犠牲とも言うべき決断をしたユキ。演じた綾瀬も役に感情移入していたからこそ、ユキの行動に疑問を感じてしまったのだろう。
そんな綾瀬は、もしも自分が結婚するなら「のんびり自由に生きる男性よりも、鐡造のように仕事一筋で忙しく成し遂げたいことに向かっている人のほうがいい」と打ち明ける。そういった多忙な男性を選ぶと、ユキのように妻としての苦悩が多くなりそうな気もするが、綾瀬は「自分自身の欲求はあるでしょうけど、志を持っている人を支えたり応援したりしたいと、この映画を通じて思いました」と言い切る。ちなみに、結婚願望はあるのかと聞いてみたところ、「あります! いつかはしたいな(笑)」とやわらかくほほ笑んだ。
最後に、「社会で戦っている男性たちは、いろんな葛藤や苦労を抱えていて、それがどれだけ大変なのかがわかる作品です。カッコイイ男性陣の生き様を観てほしいです」と語った綾瀬。石油事業を通して日本人の誇りを追求する熱い男たちと、その陰で切ない選択をしたひとりの女性の物語は、観る者の心を大きく動かすことだろう。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『海賊とよばれた男』は全国公開中