森で暮らすヴィゴ・モーテンセンと6人の子供たちが旅に出た！ヘンテコ家族のロードムービー4月日本公開

　人里離れた森の奥深くで自給自足の生活を送ってきた一家が初めて旅に出て巻き起こすアレコレを描いたヴィゴ・モーテンセン主演映画『Captain Fantastic』の邦題が『はじまりへの旅』に決まり、2017年4月1日より日本公開されることが明らかになった。

　アメリカ北西部の森で暮らす6人の子供たちは、父ベン（ヴィゴ）仕込みの訓練と教育でサバイバルはお手の物、そして6か国語を操る秀才ぞろい。しかし現代社会に触れることなく育ってきたため、哲学者ノーム・チョムスキーには詳しくてもコーラもホットドッグも知らなくて……。そんな風変りな一家が入院中に亡くなった母の葬儀に出席するため、ニューメキシコまで2,400キロの道のりをバスで旅するさまをつづったロードムービーだ。

　子供たちとベンのウイットに富んだやり取りが楽しくてたくさん笑え、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映された際には何度も拍手が起こったほど。その一方で父子の互いを思う気持ちの強さに心揺さぶられる感動作でもあり、上映後に熱烈なスタンディングオベーションを送られたヴィゴをはじめとしたキャストとマット・ロス監督は、観客の熱狂ぶりに感激の面持ちだった。同作はカンヌの同部門で監督賞を受賞、全米ではわずか4館での公開から評判が広がって4か月以上のロングランとなった。（編集部・市川遥）

映画『はじまりへの旅』は2017年4月1日より公開