ディズニー、業界新記録!2016年世界興収が史上初70億ドルを突破
米ウォルト・ディズニー・スタジオが19日(現地時間)、2016年の世界興行収入が年間で史上初となる70億ドル(約7,700億円、1ドル110円計算)に達し、業界の新記録を樹立したことを公式サイトにて発表した。
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ディズニーの発表によると、『スター・ウォーズ』シリーズ初のスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が世界興収2億9,000万ドル(約319億円)の力強いデビューを飾り、同社の全世界興収は2016年1月1日から12月18日までの時点で69億8,830万ドル(約7,687億1,300万円)を記録。その内訳は国内で27億40万ドル(約2,970億4,400万円)、そのほかの地域で42億8,790万ドル(約4,716億6,900万円)だという。
ウォルト・ディズニー・スタジオの傘下であるディズニー、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオ、マーベルスタジオ、ルーカスフィルムがそれぞれ手掛けた映画がすべて公開されたのは今年が初めて。
2015年の年末に封切られた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の累計興収のおよそ37%が2016年に稼いだものとなっているほか、マーベルヒーロー同士の衝突を描いた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、ピクサーの傑作アニメ『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー』、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオからは動物たちが登場人物の『ズートピア』と南の島を舞台に16歳の少女の冒険を描いた『モアナと伝説の海』、そして名作アニメを最先端技術で実写化した『ジャングル・ブック』に、日本では来年1月27日に公開予定のベネディクト・カンバーバッチ主演『ドクター・ストレンジ』が貢献した。
ウォルト・ディズニー・スタジオの会長アラン・ホルンは、「この歴史的達成は、わたしたちの全ての映画スタジオが最善を尽くし、国や性別、そして世代を超えた人々に共感を呼ぶ素晴らしいストーリーを伝えてくれたおかげだと思います」とコメント。「これらの映画が成功したのは、それぞれの映画が万人に向けた何かを持っていただけでなく、誰かにとっての全てであるようなものを持っていたからだと思っています。観客の方にそのような経験を提供できたことを光栄に思いますし、みなさんが映画館に足を運んでくださることに感謝しています」とつづった。
昨年には、米ユニバーサル・ピクチャーズが『ジュラシック・ワールド』『ミニオンズ』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』『ワイルド・スピード SKY MISSION』などでヒットを飛ばし、2015年度の世界興収68億9,000万ドル(約7,579億円)で記録を更新していた。
ディズニーは来年にも、エマ・ワトソン主演の実写版『美女と野獣』(日本公開2017年4月21日)、宇宙のはみ出し者たちが奮闘するアクション映画の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(日本公開2017年5月12日)、ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じるシリーズ第5弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(日本公開2017年7月1日)、『マイティ・ソー』シリーズの第3弾『ソー:ラグナロク(原題) / Thor: Ragnarok』(全米公開2017年11月3日)、『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』(日本公開2017年12月15日)といった話題作を多数抱えており、ますますの躍進に期待がかかる。(編集部・石神恵美子)