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新海誠「足すくむ思い」栄冠に恐縮しきり

次回作も期待してます! -新海誠監督
次回作も期待してます! -新海誠監督

 アニメーション映画『君の名は。』の新海誠監督が「第29回日刊スポーツ映画大賞」の監督賞に選ばれ、28日に都内で行われた授賞式に出席。日本映画界を代表する名匠・原田眞人監督から賛辞の言葉を受けた新海監督は、恐縮しながらもその喜びをかみしめた。

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 今年大ヒットを記録した本作は、東京に住む男子高生・立花瀧(神木隆之介)と山深い田舎町に住む女子高生・宮水三葉(上白石萌音)が「夢の中で入れ替わる」という不思議体験を通して生まれる、恋と奇跡の物語。国内興行収入は200億円を超え、日本映画の歴代興行収入ランキング1位の『千と千尋の神隠し』に次ぐ驚異的な数字をたたき出しているほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞するなど爆発的ヒットを飛ばしている。

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 本作における6冠目の栄冠を手にした新海監督は「大変重い賞をいただいて少し足がすくむ思いです。過去の受賞者には自分が観てきた(作品の)監督の名前が並んでいて、自分自身ではそこに連なるようなことができているとはとても思えない」と控えめなコメント。それでも、「この先の作品で(選んだことが)恥ずかしくなかったと思っていただけるよう、いいものを作っていければ」と気合いをのぞかせた。

 そして「1カット何秒で、どこからどこに何歩で歩くということは僕が指示しますが、約6万枚のキャラクターの絵、約1,700万枚の背景の絵、その1枚たりとも僕が描いているわけではありません」とアニメーション監督の仕事について説明。「監督賞という名前ですが『君の名は。』を成功に導いてくださったのは、すべてのスタッフたちだと思います。ありがとうございました」と本作に関わる全スタッフをねぎらっていた。

 そんな新海監督を、プレゼンターとして登場した前回受賞者の原田監督(『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』)は、「主役の2人の芝居が素晴らしくて作品の光の使い方が素晴らしい」と絶賛。尊敬する名匠からの言葉に新海監督は「ありがとうございます。恐縮です」とはにかんでいた。

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 日刊スポーツ映画大賞は、1988年に設立された日刊スポーツ新聞社主催、石原裕次郎記念館協賛によるアワード。石原裕次郎賞は1987年に亡くなった大スター石原裕次郎さんの遺志を引き継いで併設されたもので、その年もっともファンの支持を得たスケールの大きな作品に贈られる。(取材/錦怜那)

受賞者一覧は下記の通り
作品賞:『64-ロクヨン-』瀬々敬久監督
監督賞:新海誠監督『君の名は。』
主演男優賞:佐藤浩市『64-ロクヨン-』
主演女優賞:宮沢りえ湯を沸かすほどの熱い愛
助演男優賞:妻夫木聡怒り』『ミュージアム
助演女優賞:宮崎あおい『怒り』『世界から猫が消えたなら
新人賞:有村架純何者』『夏美のホタル
外国作品賞:『スポットライト 世紀のスクープトム・マッカーシー監督
石原裕次郎新人賞:該当者なし
石原裕次郎賞:『さらば あぶない刑事村川透監督

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