「仮面ライダーW」飛鳥凛、“潔い濡れ場”を試されたオーディション語る
「仮面ライダーW」への出演で人気を博した女優・飛鳥凛が11日、都内で行われたロマンポルノ生誕45周年を記念したロマンポルノ・リブート・プロジェクト第5弾『ホワイトリリー』初日舞台あいさつに、山口香緒里、町井祥真、中田秀夫監督と共に出席した。飛鳥は100人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、主役の座を勝ち取ったが「下着で濡れ場を潔くできるかなどが問われるような内容もありましたが、必死に頑張りました」と胸を張っていた。
本作は映画『リング』の中田監督が、陶芸家の師弟が繰り広げる依存や愛、嫉妬にまみれた関係を劇的かつ美しい濡れ場と共に描いた官能作品。
もともと中田監督のファンだったという飛鳥は「マネージャーからオーディション合格を聞いたときは、監督の作品に出られるといううれしさがあった半面、撮影までにしっかり覚悟を決めようと思いました」と複雑だった胸の内を明かす。同じく大胆な濡れ場を披露した山口も「18歳で仕事を始めたときから、『女優は脱がなきゃダメだ』という話を大先輩から聞いていました。そういう思いは心の中にあったのですが、体に自信があるわけではないので『私で大丈夫ですか?』って逆に監督にうかがったんです」と覚悟の挑戦だったことを語っていた。
にっかつ撮影所育ちの中田監督にとっても、ロマンポルノ作品でメガホンを取ることには特別な思いがあったようで「これまでロマンポルノで仕事をしてきた方、僕らのように(ロマンポルノに)間に合わなかった人たちの思いを背負ってこの場所に立たせてもらっています」としみじみと語ると、「先日、ウイークデーに劇場に鑑賞に来たのですが、満員のお客さんでした」とリブートとして復活したロマンポルノが評価を得ていることに満足そうな表情を浮かべていた。
また中田監督は、撮影方法の違いにも触れ「聞いた話ですが、小沼勝監督の『昼下りの情事 古都曼陀羅』の撮影はお寺で行われたのですが、いわゆる内緒でやったりしていたようです。本作でも神社での濡れ場のシーンがありますが、さすがに今の時代は法的遵守という考えもあり、黙ってやるということができない。神社や村の長老さんにも許可を取ったんです」と撮影秘話を明かした。(磯部正和)
映画『ホワイトリリー』は全国順次公開中