シャイア・ラブーフ、反トランプアートをニューメキシコ州に設置
米ニューヨークのミュージアム・オブ・ムービング・イメージで中止された俳優シャイア・ラブーフによる反トランプのパフォーマンスアートが、ニューメキシコ州アルバカーキに新たに設置されたとTMZ.comなどが報じた。
同作品は「He Will Not Divide Us (彼はわれわれを分裂させることはできない)」と書かれた壁を24時間ライブストリーミングするというもので、通りかかる人は壁に向かって、この言葉を口に出すなどして参加することができるものだった。しかし、カメラに向かってアートの趣旨と異なる発言をする人も多く、1月にはシャイアと男性が作品の前でケンカとなり、逮捕。美術館側はストリーミングを中止することを発表した。
シャイアと共作アーティスト、ルーク・ターナーとナスチャ・セード・ロンコは美術館側がこの作品を、「分裂を日常だと受け入れてはいけない」ことを訴えるアートだと理解せず、政治集会として誤認識したことがそもそもの間違いだと自身のウェブサイトでコメント。中止は美術館側が政治的圧力に屈したことを意味すると非難した。
新しい壁はアルバカーキにある歴史的なエル・レイ劇場の外に設置されており、警察署も近くにあるそう。ただ、地元警察はシャイアたちの言論の自由を尊重するものの、ニューヨーク市警のように作品のために特別な警備はしないことを告げたという。(澤田理沙)