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町山智浩、アベンジャーズに続く“キングコングVSゴジラ”のバトルシリーズに大興奮!

終始興奮気味の町山智浩
終始興奮気味の町山智浩

 映画評論家の町山智浩が28日、字幕監修を務めた映画『キングコング:髑髏島の巨神』の日本最速試写会に来場し、「20分でわかるキングコング講座」というテーマで同作を解説する中で、ゴジラと戦うことになる今後のバトルシリーズにワクワクした顔を見せた。

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 コングが神として君臨する謎の島・髑髏島(ドクロトウ)に降り立った調査隊の壮絶な死闘を描き出した本作。調査遠征隊のリーダーを『マイティ・ソー』シリーズなどのトム・ヒドルストンが演じるほか、『ルーム』などのブリー・ラーソンサミュエル・L・ジャクソンらが共演している。“R指定テディベア映画”こと『テッド』での字幕監修をした際、「星一徹」など日本人にわかりやすいネタに置き換えたことに批判があったことを踏まえ、「今回は迷惑をかけないようにしました」と切り出す町山。今回の字幕監修で修正を入れたのは4か所だけだそうで、その中のひとつとして「俺も含めて全国で46人しかいないサミュエル・L・ジャクソン好きのために変えました」と紹介する。

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 そのポイントについて「この映画はサミュエル対キングコングでもあるんです」と指摘しつつ、「いつも彼が言う“マザーファッカー”という名ぜりふがあるんですが、アメリカではこの言葉を言うと、子どもたちが映画を観られなくなる。さあ、どうする。サミュエルはいかにこの言葉を言うか、映画会社はいかに言わせないか。その戦いが見どころです」とサミュエルとR指定を避けたい製作会社との攻防戦があったことも笑いながら付け加えた。

 そんな本作について「とにかく最初から最後まで戦い続ける映画です。ラブロマンスとかでゆるくなることはなくて、延々と戦い続ける。ずっとクライマックスですよ」と称賛する町山は、「そしてもう一つは、ベトナム戦争当時のアメリカ人とキングコングが戦うという夢のような作品ですね」とほれぼれした表情。この日の会場における、ベトナム戦争後期を舞台にした名作『地獄の黙示録』の鑑賞率が非常に高かったことに「『地獄の黙示録』はみんな大好きですからね!」と興奮を隠せない様子の町山は、「『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズも、『地獄の黙示録』と『スター・ウォーズ』のコラージュを目指したわけですからね」と心躍らせる。

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 さらに「実はこれは予定されている3部作の1作目となるんです」と付け加えた町山は、「それが勝ち抜き怪獣合戦になって、どんどん戦って勝ち上がっていくと、別のリーグがあるんです。他のリーグとは、ゴジラ(2019年の『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題) / Godzilla: King of Monsters』)ですね」と説明。劇中でゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラの登場が示唆されていることを踏まえ、「両リーグで勝ち進んだ怪獣たちで、2020年にゴジラとキングコングが戦うワールドシリーズ(『ゴジラVSコング(原題) / Godzilla vs. Kong』)が行われるんです」とシリーズの展望を解説。

 「でも製作会社としてはそれ以上を考えているようで。(『アベンジャーズ』に代表される)マーベル・シネマティック・ユニバースや、(『ジャスティス・リーグ』に代表される)DCエクステンデッド・ユニバースのような、バットマンとスーパーマンがキングコングとゴジラになって、今後はいろんなモンスターバトルを展開していくようです」とさらなる構想を解説すると、「俺が小学生だったら、夜に眠れなくて頭がおかしくなりますよ」と興奮しきりだった。(取材・文:壬生智裕)

映画『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日より全国公開

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