トランプに「過大評価された女優」と攻撃されたメリルにスタンディングオベーション!
第89回アカデミー賞
今年1月にドナルド・トランプ大統領がTwitterで女優のメリル・ストリープを「過大評価された女優」と攻撃し、ハリウッドで猛反発を受けていたがその騒動は26日(現地時間)に行われた第89回アカデミー賞授賞式にも飛び火。コメディアンで司会者のジミー・キンメルが「みなさん、メリル・ストリープに全く値しない大きな拍手をお願いします」とトランプのツイートを皮肉るアクションを起こし、メリルがスタンディングオベーションを受けた。
事の発端は、メリルが1月8日(現地時間)に行われた第74回ゴールデン・グローブ賞でセシル・B・デミル賞(長年映画界に貢献した人物に贈られる賞)を受賞した際のスピーチでトランプを非難したこと。メリルはトランプが選挙演説中に障害のある記者の容姿を真似て侮辱したことを挙げ、真っ向から糾弾。会場では大きな喝采を受け、このメリルのスピーチはメディアで大きく取り上げられたが、これに対しトランプは「メリル・ストリープはヒラリー・クリントンの腰巾着」「ハリウッドで最も過大評価された女優の一人」などTwitterで対抗。
メキシコとの国境に壁を建てるなどトランプ大統領の“鎖国”政策、人種差別が各国のみならず国内でも猛反発を受けるなか、司会者のジミーはウイットに富んだジョークでトランプをこきおろし、プレゼンターや受賞者たちがことごとくトランプの政策を批判する声を上げる反トランプ旋風が吹き荒れた。
そんな中、ジミーが今年『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で20回目のノミネートを受けたメリルを「過大評価された女優に拍手を!」と紹介。さらに、メリルのドレスを指して「そのドレスってイヴァンカ(・トランプ)の?」とジョークを飛ばし、メリルも爆笑。「いいよね?」とメリルに断りを入れながら、ステージ上で「@realDonaldTrump #Merylsayshi(メリルがよろしくって!)」と生ツイートする大胆なパフォーマンスを披露し、大いに沸かせた。(編集部・石井百合子)