小野賢章、小野友樹、神谷浩史ら『黒子のバスケ』集大成に晴れ晴れ!キャラ自慢合戦も
小野賢章らトップクラスの人気声優が勢ぞろいした『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』初日舞台あいさつが18日に新宿ピカデリーで行われた。この日は神谷浩史、小野友樹、諏訪部順一、小野大輔、木村良平、鈴村健一、緑川光、稲田徹、多田俊介監督らも来場。これまでのシリーズの集大成的作品ということで、感無量の表情を見せる登壇者たちだった。
【映像】映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』予告編
原作者の藤巻忠俊が「黒子のバスケ」続編として描いたコミック「黒子のバスケ EXTRA GAME」に、新エピソードを追加して劇場用にアニメ化した本作。主人公・黒子テツヤら強豪校の選手で結成されたドリームチームが、アメリカのストリートバスケチームとの再試合に挑むさまが描かれる。総監修に原作者・藤巻の名前がクレジットされていることについて、多田監督は「最初は『EXTRA GAME』をそのままフィルムにするんだろうなと思っていたら、藤巻先生から突然、シナリオじゃなくて新作のネーム(マンガの下描き)が送られてきて。ここまで画ができているならやるしかないだろうと思った」と振り返る。
さらに「タイトルに LAST GAME とついていますけど、確かにラスト感があって。ちょっとさみしくなっちゃいました」と切り出した小野(賢)は、「試写を観た後に(小野)友樹さんからLINEが3通来たんです」と述懐。その内容は「1通目が『試写観てきたぜ』。2通目が『お前、やっぱすげえ』。そして最後が『お前とやれて良かった』」だったそうで、それを聞いた会場は大喝采。「その後、僕も試写会に行ったんですが、そこに藤巻先生もいて。友樹さんから『お前とやれて良かった』とLINEが来たと言ったら、『やば! 暑苦し!』と言っていました」と笑いながら付け加えると、小野(友)は「もういいから!」と照れることしきりだった。
「この流れだとしゃべりづらいですね」と笑った神谷は、「テレビシリーズを経ての劇場版ということで、観たかったものが詰まっている。本編をゴールまで導いたご褒美をいただいたようで。ステキな作品に関われて良かったなと、多幸感でいっぱいでした」と晴れ晴れした顔を見せつつも、「(声優陣は)忙しい連中なんで、全員が集まるのは今日で3回目くらい。レアケースです」と笑顔を見せた。
小野(大)も「自然と泣けるシーンがたくさんあって。すごくいい映画だなと思います。みんなが成長して、(敵だった登場人物と共闘することになり)こんなに自然に会話ができるようになったんだな」としみじみ。そこから「成長ということでは(木村が演じる)黄瀬だと思う」(木村)、「こと成長に関しては断然こっち」(鈴村)と、自分のキャラクターの成長自慢合戦がスタート。「やっぱりうちの子がかわいいからね。とてもかわいい子です」と鈴村が語る通り、キャラクターへの愛着はそれぞれに深いものがあったようだ。
そして最後に小野(賢)が「さっき、始まってから6年たったと聞いて。そんなにたったんだと思いましたが。ずっと『黒子のバスケ』に向き合ってきて、こういう形で最後を迎えられるのはありがたい。黒子に出会えて本当に良かったし、これからも大切な作品であり続けるのは間違いありません」と黒子愛をしみじみ語り、この日のイベントに幕を下ろした。(取材・文:壬生智裕)
『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』は全国公開中