愛の狂気…殺人鬼カップルの問題作『地獄愛』7月公開
映画『変態村』(2004)でヨーロッパを震撼させたベルギーのファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督による問題作『地獄愛』の日本公開が決まった。
『地獄愛』は、1940年代に約20人の女性を殺害し、電気椅子で処刑された実在の殺人鬼カップル(レイモンド・フェルナンデス&マーサ・ベック)の事件を基に作られた狂気のラブストーリー。人間の心の奥底に潜む異常な部分を、男女が愛し合う姿によって表現した衝撃作だ。
カップルにふんするのは、『変態村』にも出演したローラン・リュカと、『ボルベール <帰郷>』などのロラ・ドゥエニャス。二人による不敵な笑みや必死の形相から恐ろしさが増したところに、生々しい描写が追い打ちをかける。愛の奈落へと、とことん落ちていく二人の行く末は……。
同監督は、ベルギーのアルデンヌ地方を舞台に狂気の愛を3部作で描くことを予定しており、その1作目が『変態村』で2作目が今回の『地獄愛』となる。(編集部・小松芙未)
映画『地獄愛』は7月1日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開