山寺宏一、声優総選挙1位に大謙遜も…相次ぐ賞賛に「もっと言って!」
今年1月に放送されたテレビ番組「人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP」で1位に輝いた実力派声優・山寺宏一が18日、アニメーション映画『SING/シング』公開記念舞台あいさつに出席。山寺は司会者から「声優が選ぶナンバー1声優」と紹介されると「いやいやそんな」と謙遜していたが、自身が演じた自己中心的なネズミのマイクになぞらえて、「みんなからほめられると『いいよ、いいよ』とか思いながらも『もっと言って』みたいになりますよね。人間って欲深いから」と発言し、会場を笑わせた。
山寺演じるネズミのマイクは、ジャズミュージシャン。お金や権力、派手なものが大好物というキャラクターだが、歌唱力は一級品。日本語版楽曲プロデューサーの蔦谷好位置は「山寺さんが歌う『マイ・ウェイ』はワンテイク目で泣いてしまいました」と収録を振り返ると、「世界中で愛されているスタンダードナンバーで、数多くの方が歌っている曲ですが、山寺さんはこれだけのキャリアと実績がある方なのに、何百パターンも聴かれて臨んでくれたんです。仕事に対する向き合い方が素晴らしい」と絶賛。
そんな蔦谷の裏話に場内が感動に包まれると、山寺は「よせよーそんなこと言うの……って言ってみつつも、心の中では『続けて、続けて』みたいな思いがあるんですよね」と山寺らしい照れ隠しの表現で、会場を盛り上げていた。
そんな中、家事と25匹の子ブタたちの世話に追われる専業主婦のブタ・ロジータ役の声を演じた、同じく人気声優の坂本真綾は、印象に残っているシーンを聞かれると「コアラの……えっと名前なんでしたっけ?」と主役の名前をど忘れしてしまうというハプニング。
さらに隣にいたヒツジのエディ役の宮野真守にも「えっと、あのヒツジの……」としどろもどろになった坂本。そんな姿にコアラのバスター・ムーンを演じた内村光良は「マーチでいいよ」と絶妙なツッコミを入れると、「パート2の製作も決定しているようですが、そのときまでには僕が演じたのは『バスター・ムーン』だと知っていただきたいですね」と坂本のハプニングを最後までフォローして笑いを誘っていた。
本舞台あいさつには、長澤まさみ(ヤマアラシのアッシュ役)、大地真央(ヒツジのナナ・ヌードルマン役)、スキマスイッチ大橋卓弥(ゴリラのジョニー役)、トレンディエンジェル斎藤司(ブタのグンター役)も出席した。(磯部正和)
映画『SING/シング』は全国公開中