ロキ様トム・ヒドルストンはジブリ大好き!
マーベル映画シリーズのロキ様で知られる英国俳優トム・ヒドルストンが、キングコングと競演した超大作『キングコング:髑髏島の巨神』のPRで初来日を果たし、本作一番のお気に入だという日本刀での戦闘シーンの撮影秘話や、本作に影響を与えているというジブリ映画について語った。
映画『GODZILLA ゴジラ』の制作チームが手がけたアドベンチャー超大作『キングコング:髑髏島の巨神』。未知の生物を求めて、謎の島=髑髏島にやってきた遠征隊リーダーのコンラッド(トムヒ)たちが、その島に巨大な神として君臨するキングコングから逃れようと繰り広げる決死のサバイバルを活写する。
“怪獣画師”開田裕治による日本版ポスターを前にして「この日本のポスターすごくいいよね」とご機嫌なトムヒ。いかにも凶暴そうなモンスターたちがそのポスターでひしめき合っているように、本編でものっけからコングが大暴れし、次から次へとモンスターたちが出現する手に汗握る118分間になっている。その中で一番お気に入りのシーンをすぐには選べない様子のトムヒは膝をパタパタ叩き少し考えたあとで、「巨大な骨が散らばっている場所でのシーンかな。多くのことが起こって、とても緊張感にあふれるシーンなんだ。そのシーンの最後で、僕はガスマスクをかぶって、日本刀をかざすんだ」と話し出す。
その刀裁きは2~3日間、練習したくらいだったそうだが、「地面がでこぼこしていたから、結構油断ならなかったんだ。ジョン・C・ライリーが投げる刀を受け止めるために全力疾走して、しかもそれを片手で受け止めなきゃいけなかった。その間、誰のことも刺さないようにね」とジョークをさらりと炸裂。「でもアクションに関しては、基本的に格闘でなくなればなくなるほど、ダンスに近くなるんだ。カメラと一緒に踊る感覚なんだよ。どう動くかという、振り付けが大事なんだ。僕はそれをとても楽しんだよ」と撮影を振り返っていた。
また、本作のメガホンを取ったジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は日本のアニメーション&ゲーム好きで知られており、トムヒよりも一足先に来日した際には、本作が『もののけ姫』をはじめとする日本作品からいかに影響を受けているかを熱弁していた。「僕も『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』とか好きなんだ」とジブリ好きをアピールするトムヒ。「彼は日本のアニメーションについてよく話しをしたよ。脚本ができる前からこのプロジェクトに参加していた僕に、水牛のスケッチなどを見せてくれたりしながらね。もちろんコングのスケッチも。日本のアニメーションは美しくて、他とは違うものがあるよね。僕はあまりゲームに詳しくないんだけど、もちろん彼が『メタルギア ソリッド』の大ファンなのは知っているよ!」と監督のオタクぶりを認めていた。ちなみに、トムヒがジブリ作品以外で好きな邦画は、巨匠・小津安二郎の『東京物語』だそうで、「胸が張り裂けるような映画だよね。本当に素晴らしい。名作中の名作」と映画トークに花を咲かせていた。(編集部・石神恵美子)
映画『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日より全国公開