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結婚詐欺から殺人鬼へと化していく狂気の男女…実話モチーフの衝撃作

血しぶきを浴びた後でも抱き合うカップル…『地獄愛』より
血しぶきを浴びた後でも抱き合うカップル…『地獄愛』より - (C) Panique / Radar Films / Savage Film / Versus Production / One Eyed - 2014

 実在の殺人鬼カップルをモデルに描いた新作映画『地獄愛』から予告編が公開され、2人の男女が狂気の愛に溺れ、結婚詐欺の共謀から殺人に手を染めていく衝撃的な内容の一端がお披露目された。

ただただ恐怖…『地獄愛』予告編

 『変態村』で恐るべき新人監督としてヨーロッパを震撼させたファブリス・ドゥ・ヴェルツの最新作は、カルト的人気を誇る『ハネムーン・キラーズ』でも題材になった、アメリカに実在した殺人鬼カップル、レイモンド・フェルナンデスマーサ・ベックの事件をモチーフにした狂気のラブストーリー。出会い系サイトで知り合った結婚詐欺師の男ミシェルと彼に執着するシングルマザー・グロリアが織り成す狂気の愛を描く。

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 この度公開された予告編は、殺人鬼カップルへと化す2人の出会いから始まる。しかし、グロリアが愛したその男ミシェルは、結婚詐欺師だった。それでもミシェルに惚れ込み、「好きにしていいわ。私が支えてあげる」とまで言い切るグロリア。不穏な音楽が鳴り響く中で、ミシェルに対する愛の深さゆえに、嫉妬や寂しさに苦しみ、徐々に狂気が芽生えていくグロリアの表情が映し出されていく。やがて2人は、共に結婚詐欺をするようになり、次々と女性を手に掛ける殺人鬼に変貌する。最後は、グロリアがダイニングテーブルの上に横たわる裸体にのこぎりをかける寸前の姿で締めくくられる衝撃の予告編に仕上がっている。

 本作は、オースティン・ファンタスティック映画祭2014にて最優秀作品賞など4冠を果たし、ベルギーのアカデミー賞といわれるマグリット映画賞2016では3部門を受賞している。ヴェルツ監督は、“ベルギーの闇3部作”として『変態村』と、本作『地獄愛』を製作しており、残り1作について「魅力的な文脈と俳優たちと戯れ、罪深く、不気味で詩的な映画を作り上げたい」と熱意を見せている。(編集部・石神恵美子)

映画『地獄愛』は7月1日より新宿武蔵野館ほか全国公開

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