古屋兎丸の美少年キャラがハマる間宮祥太朗
古屋兎丸の漫画を菅田将暉、野村周平ら今をときめく6人の若手俳優陣を迎えて実写映画化した『帝一の國』(上映中)で、冷酷な支配者にして美貌の高校生・氷室ローランドを演じた間宮祥太朗の魅力に迫る。
生徒会長になった者は将来の入閣入りが約束される架空のエリート男子校・海帝高校を舞台に、首席で入学した主人公・赤場帝一(菅田)らの壮絶な生徒会選挙バトルを描く本作。間宮が演じるのは、米国車最大メーカー日本支社社長を父に持つサラブレッドで、次期生徒会長の座を秀才・森園億人(千葉雄大)と競う2年生の氷室。帝一を“犬”として従え、まるで「世界は自分を中心に回っている」かのような傲慢な性格で、さわやか好青年・大鷹弾(竹内涼真)と同じくメインキャラの中でもとりわけ実写化が困難なキャラクターだ。
古屋作品と言えば美麗な画風が印象的。原作のイメージを踏襲した金髪ロン毛のルックスは、「間宮さん金髪かっこよすぎ」「ほんと二次元みたい」「ローランドのキリッとさ最高だった」とネット上で高評価。さらに高校の一大行事・海帝祭で太鼓を叩くシーンでは菅田らとともにフンドシ一丁になっており、「綺麗でかわいい祥太朗くんのお尻たっぷり拝ませてもらいました」「ごちそうさまでした」と魅了された女子多数。そのほか、「氷室さんの熱演凄すぎました」「ローランド……わろたって感じでした とっても面白かったです」と2次元キャラに果敢に挑んだ間宮の演技にさまざまなリアクションが寄せられている。
間宮は東郷菊馬役の野村周平と共に、古屋兎丸原作の『ライチ☆光クラブ』(2016)にも出演。大人のいない世界をつくろうとする独裁者・ゼラ(古川雄輝)に歪んだ愛情を抱く美少年ジャイボを妖艶に演じた。官能的なBLシーンにも挑み、氷室ローランドとはまた違った種類の狂気を秘めたミステリアスなキャラクターを演じ切った。かたやテレビドラマ「ニーチェ先生」(2016)では悟りを開いたような態度で客や仲間たちを翻弄するコンビニの店員にふんしてオフビートなコメディーセンスを披露、映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016)ではスキンヘッドに眉なし&マスクとガラリと異なる風貌の凶悪キャラを怪演して話題に。
今後は、異常に群馬愛の強いクラスメイトたちに翻弄される高校生を演じた人気テレビドラマの劇場版『お前はまだグンマを知らない』(7月22日公開)、ある一家らを殺害して死刑判決を下された一家の次男というショッキングな役柄を演じる『全員死刑』(秋公開)などが控えている。(編集部・石井百合子)