『籠の中の乙女』女優、遺体で発見される 30歳だった
ギリシャの衝撃作『籠の中の乙女』(2009)で知られる女優マリー・ツォニさんが8日(現地時間)、アテネにある自宅アパートで、死体となって発見された。30歳だった。地元紙Espressoが報じている。
同紙によると、マリーさんは息を引き取る前に自ら救急車を呼んでいたそうだが、救急救命士が駆け付けた際には死亡していたとのこと。死因は明らかになっていないものの、マリーさんは重度のうつ病に苦しんでいたと知人が明かしているという。
マリーさんは、『ロブスター』などのギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスの名を映画界に知らしめることになった『籠の中の乙女』で、3兄妹の末っ子を演じたことで知られる。同作は外の世界に触れたことのない3人の子どもたちを中心に、ある家族の秘密と狂気を描いた衝撃的な心理ドラマとして注目を浴び、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞や、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートを果たしている。(編集部・石神恵美子)