『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』続編がV2!マーベル映画史上でも好成績
全米ボックスオフィス考
先週末(5月12日~5月14日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベルスタジオが放った人気作の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が興行収入6,526万3,492ドル(約71億7,898万4,120円)で2週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
前作を上回る大ヒットスタートを切っていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は全米公開2週目を迎えても絶好調で、累計興収は2億4,842万911ドル(273億2,630万210円)を記録。2週目にして55.5%の落ち込みは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アイアンマン2』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』といったマーベル・シネマティック・ユニバースにおける各々のシリーズ第2弾と比べて、最も低い数字となっており、人気ぶりを見せつけた。
第2位を獲得したのは、母の日があったことも好材料となってか、ゴールディ・ホーンとエイミー・シューマーが親子を演じたR指定コメディーアクション映画『スナッチド(原題) / Snatched』で1,954万2,248ドル(約21億4,964万7,280円)。観客の男女比は男性23%、女性77%と、圧倒的な女性の支持を得ている。ただ、2015年に全米公開されたロマンチックコメディー『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』でおよそ3,000万ドル(約33億)という予想を上回るヒットを飛ばしていた売れっ子女優エイミーの主演作だったが、それには及ばぬ成績となった。
一方、苦戦を強いられたのが、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチー監督がアーサー王をめぐる伝説をベースに描いた超大作『キング・アーサー』。初登場にして1,537万1,270ドル(約16億9,083万9,700円)の興収で、第3位となった。アクション王であった父を殺されてスラム街で生きてきた男アーサー(チャーリー・ハナム)が、聖剣エクスカリバーを手に親の敵であるヴォーティガン(ジュード・ロウ)に立ち向かうさまを活写。迫力満点のアクションが売りである同作の予算は1億7,500万ドル(約192億5,000万円)とされており、全米オープニング興収が振るわなかったために、今後、世界興収でどの程度までそのロスを挽回できるかに視線が集まることになりそうだ。
また、ペルー出身のリカルド・デ・モントレイル監督がメガホンを取った『ローライダーズ(原題) / Lowriders』が、295館のみでの公開ながらも、1館あたりの興収がアベレージで8,180ドル(約89万9,800円)という好稼働で、初登場8位にランクインした。イーストロサンゼルスを舞台に、才能あふれるストリートアーティストの主人公が、保守的な父や前科のある兄に影響を受けながら、ローライダーの世界に身を投じていくストーリー。
今週末は、巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った『エイリアン』シリーズの原点となるSFホラー『エイリアン:コヴェナント』などが公開される。(編集部・石神恵美子)
5月12日~5月14日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
2(初)『スナッチド(原題) / Snatched』
3(初)『キング・アーサー』
4(2)『ワイルド・スピード ICE BREAK』
5(5)『美女と野獣』
6(3)『ザ・ボス・ベイビー(原題) / The Boss Baby』
7(4)『ハウ・トゥ・ビー・ア・ラテン・ラバー(原題) / How to be a Latin Lover』
8(初)『ローライダーズ(原題) / Lowriders』
9(6)『ザ・サークル(原題) / The Circle』
10(7)『バーフバリ2:ザ・コンクルージョン(原題) / Baahubali 2: The Conclusion』