ジェイミー・フォックス、プリンスとの思い出を語る
映画『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスが、司会兼製作総指揮を務める音楽ゲーム番組「ビート・シャザム(原題) / Beat Shazam」について、5月23日(現地時間)AOL開催のイベントで語った。
番組内で行われるゲームは、2人1組で3チームに分かれ、それぞれが2種類の音楽ジャンルを選択。そのジャンルの中から演奏された楽曲のタイトル当てを競い合うというもの。勝者は最後にシャザムのアプリと対決し、そのアプリに6回勝つと100万ドル(約1億1,000万円)の賞金を獲得する。(1ドル110円計算)
同番組についてジェイミーは「この番組の企画を思いついてから実現するまで3年かかったよ。テレビシリーズ『サバイバー』のマーク・バーネットやジェフ・アプロフに会い、彼らに『この番組をやらせてくれ』と頼み込んだんだ。ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)ら自分の番組を持っているセレブたちに嫉妬していたんだ(笑)」と冗談交じりに明かす。
自身もミュージシャンとして活躍しており、大の音楽好きであるジェイミー。彼にとってミュージシャンとの一生の思い出は、過去にプリンスさんに会ったことだそうで「1998年12月31日、ちょうど1999年になるときにプリンスに会ったんだ。この重要な意味(『1999』はプリンスのアルバムのタイトル)がわかるかい? 『Automatic』や『Lady Cab Driver』を歌っていた“あの男”が僕の前に立っていたんだよ!」と興奮気味に話し、続けて「当時僕はラスベガスに住んでいて、母親とバンド“ザ・タイム”のモーリス・デイを聴きにMGMグランドに行ったんだけど、そこで彼に会ったんだ。僕は『君は僕にとってどんな存在かわかるかい? 僕の全てだよ!』と伝えたら、彼は『ありがとう』と(クールに)返してきたよ(笑)」と当時を振り返った。
また、俳優としては映画『Ray/レイ』でアカデミー賞のノミネートがうわさされた頃、運命的な助言を受けたようで「僕は当時毎晩のようにクラブでパーティー三昧で手に負えない状態だったんだ。その頃はまだ賞シーズンに向けた俳優のアプローチの仕方を知らなかったんだよ。けれど、ある日オプラ・ウィンフリーから電話があって、『あなたはオスカーを手にできるかもしれない。でも、今のふるまいではそれも無理ね』といわれたんだ。その後、彼女はクインシー・ジョーンズの自宅に僕を連れて行き、シドニー・ポワチエに会わせてくれた。彼から黒人としてオスカーを手にする意味を教わったんだ」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)