土屋太鳳、初の洋画アニメ声優 バレリーナ目指す少女に
女優の土屋太鳳が8月公開の映画『フェリシーと夢のトウシューズ』(フランス・カナダ合作)で洋画アニメの声優に初挑戦することが明らかになった。土屋が日本語吹き替えを務めるのは、花の都パリでバレリーナになることを夢見る主人公フェリシーの声。土屋自身も3歳からクラシックバレエと日本舞踊を習い、現在も日本女子体育大学で舞踊学を専攻している。
日本でも大ヒットを記録したフランス映画『最強のふたり』のプロデューサートリオが初のアニメ映画に挑み、『カンフー・パンダ』『マダガスカル』を手掛けたアニメーションディレクターらが集結した同作。舞台は19世紀末、エッフェル塔が建設中のパリ。いつかパリ・オペラ座の舞台に立つことを夢見ていた、親のいない少女フェリシーはある日、夢をかなえるため、親友ヴィクターと共に施設を抜け出し、憧れの世界に飛び込む。
昨年放送されたテレビアニメ「僕だけがいない街」で声優に初挑戦した土屋だが、「洋画アフレコの日本語には、独特の空気感やリズム感があると思うのです。それは『日本とは違う文化や言語から生まれる動きや表情に対して、日本語をあてるという難しさ』に、たくさんの先輩方が試行錯誤してこられた中で育まれたリズムやテクニックだと思うので、はじめのうちは、その魅力と難しさに圧倒され、打ちのめされていました」と吹き替えならではの苦労を吐露。
一方で自身も11歳のフェリシーと同じ年頃のときに、オーディションに応募して芸能界入りを果たしており、「フェリシーと重なる部分はありました。私自身が演技の仕事にスタートをきった年齢と近かったことは、本当に嬉しい偶然でした。フェリシーのほうがずっとお姉さんで、むしろ今の自分と重ね合わせる感じだったのですが、夢に向かっている人、夢が近づいているかもしれない人には、年齢や性別やジャンルにかかわらず共感できる物語ではないかと思います」と本作の魅力を語った。
また、フェリシーと運命的な出会いを果たし、バレエを教えることになる元バレリーナのオデットの声を黒木瞳、オデットの雇い主でフェリシーのライバル・カミーユの母親であるル・オー夫人の声をディズニーアニメ『モアナと伝説の海』でも声優を務めた夏木マリが演じることも明らかに。
ちなみに、オリジナル版ではフェリシー役を『マレフィセント』のエル・ファニング、その親友ヴィクター役を『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン、オデット役を人気歌手のカーリー・レイ・ジェプセンが務めている。(編集部・中山雄一朗)
映画『フェリシーと夢のトウシューズ』は8月12日より新宿ピカデリーほか全国公開