小林麻央さん死去、最後の瞬間家族に見守られ 夫・市川海老蔵へ「愛してる」
歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、23日に渋谷・シアターコクーンで会見を行い、妻・小林麻央さん(34)が、22日夜に自宅で亡くなったことを自らの口で語った。また22日から会話が困難な状態であったことを説明しつつ、麻央さんが亡くなる瞬間、海老蔵に「愛してる」と言って息を引き取ったことを明かした。
【画像】会見中涙がとまらず、両目をおさえる市川海老蔵さん - 会見の様子
海老蔵は、昨夜、子供たちや麻央さんの両親、麻央さんの姉の小林麻耶(37)が見守る中で真央さんが旅立ったことを報告。昨日の舞台公演とけいこを終えた後、麻央さんの母親から連絡を受け自宅へ急いで戻ったという。海老蔵は「一昨日まではしゃべれていたんですが、(昨日から)ずっとしゃべれずにいて」と昨日から麻央さんの体調が急変したことを告白。「『愛してる』というその一言を言ってそのまま旅立ちました」と涙をぬぐいながら語り、「こんなに愛されていたのはよくわかっていたんですけれども、最後の最後まで愛してくれていたという……なんとも言えませんね」と言葉を詰まらせながら語った。
また娘の麗禾ちゃんは、「昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした」という。海老蔵は、子供たちが今朝も麻央さんのところへ行き、顔をさわったり、足をさすったりしていた姿を見て「わたしが今後背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子供たちに対してとても大きなものがある」と感じたことを話していた。
さらに海老蔵は、「できればずっと一緒にいて、わたしのほうが先に逝って……彼女にはもっと幸せに楽しく、家族やお友達と……」と麻央さんへの思いを明かし、「僕が役者として成長してくところをずっと見守ってもらいたかった存在でした」と述べていた。
この日、海老蔵は同劇場で舞台「市川海老蔵 第四回 自主公演 ABKAI 2017~ 石川五右衛門 外伝 ~」昼の部に出演後、会見に出席。会見には計400人の報道陣が詰めかけた。同日に予定されている夜の部は、予定通り上演されるという。
海老蔵は昨年6月9日、都内で行った会見で麻央さんが乳がんを患っていることを公表。2014年から闘病生活を送っていたことを発表した。その後、麻央さんはブログを通じてがんが肺や骨などに転移していることやステージ4の状況であることを告白。夫妻のブログでは闘病中の麻央さんの様子、そして子供たちと過ごす温かな家族の時間などがつづられていた。(編集部・井本早紀)