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セラピストが患者と親密&危険な関係に…欠点ある強い女性を描いたNetflix新ドラマ

主演&製作総指揮を務めているナオミ・ワッツ
主演&製作総指揮を務めているナオミ・ワッツ

 映画『インポッシブル』などの女優ナオミ・ワッツが、Netflixの新ドラマシリーズ「ジプシー」について6月29日(現地時間)、ニューヨークで行われたAOL開催のイベントでクリエイターのリサ・ルービン、女優ソフィー・クックソンらと共に語った。

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 10話構成の同シリーズは、セラピストのジーン・ホロウェイ(ナオミ)が、自身の患者と親密で危険な関係を築いていくさまを描いたもの。ナオミは主演兼製作総指揮を務め、映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサム・テイラー=ジョンソン監督が最初の2話でメガホンを取った。ソフィーは、ジーンの患者サムの元恋人で、ジーンに対して恋心を抱き始めるシドニーを演じる。

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 製作経緯について、リサは「欠点のある強い女性を描くことにいつも興味があったの。そういった役は男性では見ることがあったと思うわ。でも、女性がいかに多面性を持ち、物事に葛藤し、決して完璧ではなく、また常にスウィートでも安らぎを与えるわけでもないということを正直に伝えたかったのよ。あまり描かれてこなかったそんな女性たちを、このシリーズで(視聴者に)見せていきたいわ」と話し、キャスト陣やスタッフ含め、ほぼ女性中心で製作したことも明かした。

ジプシー
クリエイターのリサ・ルービン

 同シリーズへの参加理由について、ナオミは「今、テレビ界には素晴らしい脚本家たちがいて、ずっとテレビ界に興味を持っていたの。特に、今の映画界の(優れた独立系映画の製作が困難な)状況を考えると余計にね。最初の2話を監督したサム・テイラー=ジョンソンに声をかけられたのが参加のきっかけなのだけど、初めて脚本を読んだとき、ジーンは複雑で欠点を持った女性だと思ったわ。表面上は全てうまくいっている人生に見えるけれど、彼女は(現状に)満足していないの。そんな状況に窒息しそうにもなっていて、(自分を変えるために)自己破壊が必要になっていくのだと思うわ」と分析し、ジーンは邪(よこしま)な考えを抱いてはいるが、われわれ視聴者の想像とは異なる行動を取ることや、ある意味で同シリーズが訓戒的な物語であることが気に入っているのだと語った。

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ジプシー
複雑なキャラクターに挑んだソフィー・クックソン

 一方、シドニーの役柄についてソフィーは「わたしが演じるシドニーの元恋人がカール・グルスマン演じるサムで、彼はシドニーによって精神的に狂わされて、セラピストのジーンのもとに通っているの。ジーンはそんなシドニーの存在を知り、ダイアンという偽名を使って彼女に近づくのよ」と語り、この二人の出会いが運命の分かれ道となることを示唆した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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