『エイリアン』デザイナーH・R・ギーガーさんの創作の秘密に迫るドキュメンタリー、ついに日本公開!
映画『エイリアン』のクリーチャーをデザインし、第52回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したことでも知られる画家・デザイナーのH・R・ギーガーさんの創作の秘密に迫ったドキュメンタリー映画『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』(2014)がついに日本公開される。9月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷で先行レイトショー、9月9日より東京都写真美術館ホールで公開されることが決まった。
H・R・ギーガーさんの自宅&アトリエに潜入!フォトギャラリー
本作で語られるのは、『エイリアン』誕生秘話のみならず、ギーガーさんが6歳の時に父親にプレゼントされた頭蓋骨や、博物館でのミイラの恐怖といった創作の源泉、3人のパートナーとの出会いまで。H・R・ギーガー美術館のディレクターでギーガーさんの妻でもあるカルメンさんの紹介で、ギーガーさんと知り合いになったベリンダ・サリンが監督を務めただけあり、家族と親しい友人たち、そして数名のアシスタントしか知らなかったという、ダークで美しい数々のアートで彩られた自宅やアトリエ内部も映し出すことに成功した。
世界中のファンを魅了し、数多くのアーティストたちに影響を与えてきたギーガーさんは2014年5月12日に74歳で死去。映画に登場するのは73歳のギーガーさんで、自分の死期が近いことを予見し、その最後の時を静かに楽しんでいるようにも見える。ちなみに映画のポスターは、ギーガーさんにとって最もパーソナルな作品「Li II」(1973-74)をギーガー財団の許諾を得て使用し、グラフィックデザイナーの河村康輔がデザインしたものだ。(編集部・市川遥)
映画『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』は9月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて先行レイトショー、9月9日より東京都写真美術館ホールほかにて全国順次公開