スティーヴン・キング原作!予知能力を持つ少年が荒廃した異世界へ…全米初登場1位の注目作
作家スティーヴン・キングが自身のライフワークと称する小説「ザ・ダーク・タワー」シリーズの映画化第1弾『ザ・ダーク・タワー(原題) / The Dark Tower』について、女優キャサリン・ウィニックが8月1日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
【写真】ニコライ・アーセル監督作『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』フォトギャラリー
予知能力を持つ11歳の少年ジェイクは、ある日廃墟で異次元の世界とつながる入り口に入り込み、別の世界の荒廃した土地で最後のガンスリンガーと遭遇。二人は、世界の危機を予知するジェイクの記憶を頼りに、凶悪な敵「黒衣の男」と対決する。映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のニコライ・アーセルが監督を務め、キャサリンはジェイクの母親ローリーを演じた。
母ローリーについてキャサリンは「ローリーは、収入の範囲内で生活をやりくりするのに奮闘しているのだけど、一方で息子の見る夢が(予知能力として)現実に起きているのかどうか、それとも単に彼が自分を見失っているだけなのかを探ろうとしているの。わたしも俳優として、原作の幻想的な世界と現実の世界をしっかり把握することを心がけて、それぞれの世界観を比較するようにしていたわ」と明かす。「黒衣の男」を演じたマシュー・マコノヒーや、最後のガンスリンガーであるローランドを演じたイドリス・エルバとの共演も出演を決めた理由になったそうだ。
キャサリンは出演する人気テレビシリーズ「ヴァイキング ~海の覇者たち~」が5年目に突入。現在は1シーズン20エピソード、約10か月も撮影しており、他の作品へ出演する場合は、わずかしかないその休息期間で撮影するしかないそうだが、それほどまでに惹(ひ)かれた作品であるという本作。ジェイクが異次元の世界に行く以前、現実の世界での母親との関係が興味深く描かれている点について「シングルマザーだったローリーは再婚をして、精神的な力で家族を団結させたり、子供に的確な選択をさせようとしたりしているの。彼女はありふれた毎日の中で、強さを見つけようとしているのよ」と話す。
ジェイクを演じたトム・テイラーについては「トムとはお互いにジョークを言い合っていたわ。本当に素晴らしい俳優で才能があるの。昨日、彼と(撮影終了から)1年ぶりに再会したら、彼はヒールを履いていたわたしよりも背が高くなっていたのよ! 彼のことをとても誇りに思っているわ」とたたえた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)