英モデル、誘拐され“性奴隷”としてネットオークションに…壮絶事件の一部始終
イギリス人グラマーモデルのクロエ・アイリングさん(20)がイタリアで誘拐、6日間監禁されたうえに、“性奴隷”としてネットオークションにかけられるという事件が起きた。The Independent など海外メディアが大きく報じている。
現地時間7月11日、写真撮影の仕事としてイタリアにある廃墟に呼ばれたクロエさんは、その場で2人の男に襲われたという。イタリアの警察によると、彼女はその後、麻酔薬を投与され、手錠をかけられたまま旅行カバンに入れられて、人里離れた家屋まで車で運ばれたそう。クロエさんは「黒のグローブをした人が背後からやってきて、片方の手で私の首を、そしてもう片方の手で私の口を押えたの。そして、黒の目だし帽を被ったもう一人が、私の右腕に注射を打ったわ。それで私は意識を失った。目が覚めた時には、ピンクのボディースーツと今はいているこの靴下を着せられていたわ」と語っている。
誘拐犯たちは「ブラック・デス」と呼ばれるオンライン組織の一味だったそうで、彼女の事務所に対して身代金30万ドル(約3,300万円・1ドル110円計算)を要求。その一方で、彼らはクロエさんが麻酔薬でこん睡状態に陥った際に撮った写真を闇サイトに投稿し、“性奴隷”としてオークションにかけていたそう。監禁されていた部屋では、手錠を家具にかけられ、身動きが取れない状況にさせられていたそうで、「彼らは私が逃げないように、監視していた。もし逃げようとしたら、殺すと脅されたわ」とクロエさんは説明。
しかし、誘拐から6日間後、身代金が支払われていないにもかかわらず、突如として解放されたクロエさん。報じられたところによると、「ブラック・デス」には子供がいる女性を標的にしてはならないという規則があったとのことで、クロエさんに子供がいるとわかると、彼女をミラノにある英領事館に連れていったという。その場で、誘拐などの容疑により、イギリス在住のポーランド人ウーカシュ・パヴェウ・ヘルバが逮捕されている。解放されたクロエさんは「一秒ごと、一分ごと、一時間ごとに身に危険が迫っているのを感じていた」とその恐怖の体験を振り返っている。(編集部・石神恵美子)